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映画マガジンオンライン 映像コンテンツの最新ニュースとレビュー

断崖絶壁から飛び込む男。電化製品の散乱した道。緑の草むら。ぬかるみ。ここはどこなのか。主人公とおぼしき男は誰なのか。そして男は何をしているのか。ヴィムクティ・ジャヤスンダラ監督のスリランカ映画『2つの世界の間で』では、舞台や人物の設定すら明確な説明がなさ ...

ヒトラーのローマ訪問の式典。ある男女の出会いと別れ。そして男がサルディニアへ島流しになる前の最後の一日。彼らにとって、それらはいずれも特別な一日だ。エットーレ・スコラ監督の『特別な一日』はソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの(ほぼ)ふたり芝居 ...

医師免許を持った本物の医者よりも素晴らしい技術と人格を持っている無免許のにせ医者をテーマにした作品というのはよくありがちである。だが、 西川美和監督の『ディア・ドクター』はそうしたよくありがちな展開を避け、スリリングかつ人情味のあふれた作品に練り上げられて ...

長いカット割り。死をテーマにしているにも関わらず、切迫感のないコミカルな演出。平板な時間の流れ。リアリティのない人物設定。役所広司監督の『ガマの油』には小道具やちょっとした設定がふんだんに盛り込まれている。デイトレーダーの父親が息子を交通事故で失う。息子 ...

余命6カ月の末期がんの中年男が高校生時代の友人らとオヤジバンドを復活させ、残りわずかな人生を全うする。こんな手垢の付いたストーリーの映画を誰が喜んで見るのだろうか−−。という先入観が一気に打ち砕かれた。使い古された題材であっても、ほんの少し知恵をひねり、 ...

音楽でみんなが仲良くなれるとか、音楽は世界を救うとか。音楽映画は往々にして音楽ばんざい的なものになりがちだ。そして、それはそれで何となく観客を感動させてしまう。だからズルいのである。リチャード・カーティス監督の『パイレーツ・ロック』もそうした音楽映画の中 ...

チェリン・グラック監督の『サイドウェイズ』は饒舌な映画だ。主人公によるナレーションが多用され、状況設定や人間関係は映像ではなく、台詞で説明され尽くす。アメリカ映画『サイドウェイ』のリメイク。観客を笑わせるのもアクションや俳優の動きを伴ったものではなく、台 ...

アフロヘアーの黒人の侍、アンドロイド、なぜかレモネードがお品書きにある日本式の典型的な酒場、ヒップホップ。時代劇なのだから江戸時代の日本のはずなのだが、いったいここはどこだろう。そしていつの時代なのか。岡崎能士原作の『アフロサムライ:レザレクション』はこ ...

(C) 2008 2929 Productions LLC, All rights reserved.断片化された映像のピースが寄木細工のように次第に組み合わされていく。2つのストーリーがみごとに連結するときの映画的な高揚感。ギジェルモ・アリアガ脚本・監督の『あの日、欲望の大地で』は時間の流れにいたずらを ...

ニック・カサヴェテス監督の『私の中のあなた』は白血病に侵された姉と姉のドナーとなるべく遺伝子操作で生まれてきた妹、そして彼女らを取り巻く兄と両親の関係を通じて「家族」そのものを描いた作品である。映画は、家族のそれぞれの生きざまに焦点を当てていく。家族にお ...

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