鏡にはその前のものをそのまま映すという機能がある。だから、鏡に映るべきものが映らなかったり、映るべきものではないものが映ったりすれば、それは異常な状態だということになる。異常な状態だからこそドラマが生まれる。

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数度作られている『プラーグの大学生』など、鏡はしばしば映画で使用され、人々を恐怖に誘ってきた。『ミラーズ』などというそのものずばりのタイトルの映画もある。ホラーではないが、オーソン・ウェルズの『上海から来た女』におけるミラーハウスは極めて有名だろう。

『呪怨 白い老女』(三宅隆太監督)にもいくつかのシーンでさりげなく鏡が使用されている。当然、映るべきではないものが映ったりして、観客は大変怖い思いをすることになる。

鏡はおそろしい。「鏡」を使用した表現はまさに映像の独擅場である。小説や絵画では決して表現できない領域なのである。