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ロブ・エプスタイン、ジェフリー・フリードマン監督の『刑法175条』(1999)は、ナチスによる同性愛者に対する迫害をインタビュー映像を主軸に描いた作品だ。

ユダヤ人に対する迫害はよく知られたところだが、刑法によって同性愛者にも刑罰が課せられていたということはあまり知られていない。

ホモセクシャルの男性らとひとりのレズビアン女性によって、強制収容所での体験などが語られていく。 監督の2人もゲイである。

ナチスに関しては、ユダヤ人迫害ばかりがクロースアップされるが、映画のテーマとして、同性愛者に対する弾圧を取り上げたことは非常に重要だ。

インタビューを中心に映画を構成する場合、どうしても画面が平板になりがちだが、本作の場合、インタビュー対象者の表情を淡々と撮ることで、観客に切迫感を感じさせる。

上映後、草の根文化系レズビアン・アクティヴィスト、クィア理論研究者の溝口彰子さんと東京事務局の藤岡朝子さんによるトークショーが行われた。溝口さんはカミングアウトしているレズビアンで、上映作品についての背景知識を中心に同性愛者を巡る諸問題について語った。

(2009年8月18日午後7時30分、シネマート六本木、月刊ヤマガタ8月号)
インタビューを中心に映画を構成する場合、どうしても画面が平板になりがちだが、本作の場合、インタビュー対象者の表情を淡々と撮ることで、逆に切迫感を感じざるを得ない。 上映後のトークは、草の根文化系レズビアン・アクティヴィスト、クィア理論研究者という肩書きの溝口彰子さんと東京事務局の藤岡さん。溝口さんはカミングアウトしているレズビアンとのことで、上映作品についての背景知識を中心に同性愛者を巡る諸問題について語った。 次回の月刊ヤマガタ9月号は9月10日の午後7時半からベトナム映画の『思いやりの話』を上映する。