難民映画祭。5日の午後7時半からは「ヨドク・ストーリー」が上映された。

img_yodok(c) 2008 Piraya Film

北朝鮮の収容所から脱出し、韓国で新たな生活を始めた数名が実体験をもとにしたミュージカルを制作する。映画はミュージカルの制作風景と、脱北者の証言とを絡み合わせながら進行する。

北朝鮮では、国家に反逆すると本人だけではなく、家族までもが逮捕され、過酷な罰を受けること、収容所では暴力、女性に対するレイプが日常茶飯事に行われていること、その他、さまざまな証言がミュージカルの舞台とシンクロするように綴られていく。ヨドクというのは強制収容所の名前である。

延々と繰り返される将軍様賛美の歌。金大中の式典でのマスゲーム、映画では、北朝鮮は偉大な演出家であるということが語られる。(了)