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いつの時代でも金貸しは非難される職業なのだがら、いまさら金融機関を非難しても目新しさはない。

マイケル・ムーア監督の『キャピタリズム〜マネーは踊る〜』は資本主義を題材にしているのだが、だからといって社会主義擁護でもない。主に巨大金融機関を批判の対象としているため、焦点がぼやけてしまった。

相変わらずのちゃかした演出で、純粋なドキュメンタリーというよりも、ドキュメンタリーの皮をかぶった自己主張映画である。

アメリカンドリームは貧困層に妙な希望を与えるので、逆に富裕層の道具にされているとの主張は言い得て妙だ。

金融機関に突撃していって、金を返せと練り歩くマイケル・ムーア。あくまでもジョークでやっているので、緊張感はない。

ミッキー安川のように相手を怒らせて本音を引き出す突撃レポーターはどこかにいないのだろうか。

(2010年1月20日午後12時50分、新宿武蔵野館2)2010-8