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ダリオ・アルジェントの連続殺人を扱った一連の作品、あるいはルチオ・フルチ、いやいやウイリアム・ラスティグか。それとも残酷マカロニ・ウエスタンだろうか。最初に連想したのが、こうした映画との類似性である。

北野武監督の『アウトレイジ』は、殺人や相手を残酷にいたぶるシーンのアイデアが先にあり、それを見せるためにストーリーをでっち上げたかのような強烈な作品だ。

カッターナイフで顔を切り裂く。歯医者のドリルで口の中をかき回す。首にロープを結びつけて、自動車を発進させる・・・。

まるで、残酷ホラー映画ではないか。個別の殺人シーンのインパクトは鮮烈だ。それさえあれば、映画として成立する。

(2010年6月18日午前11時45分、新宿ミラノ1)2010-75