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兵士にレイプされる女。自分が正しいと信じている武装勢力のリーダー。コンゴでは確実に大虐殺が行われていることは確かだ。

エリック・ダニエル・メッツガー監督の『リポーター』は、ピューリッツァー賞を受賞したニューヨーク・タイムズの記者、ニコラス・クリストフのコンゴでの取材を追う。

記者は悲惨な話を取材し、それを記事にしていく。紛争と貧困を直接救うことはできないが、多くの人にそれを伝え、人々を動かすことはできる。

ネット上で読んだ情報に自分の意見を付加して発進するブログジャーナリズムが幅を利かせている現在。だが、現場で取材し、自分の目で見て、自分の耳で聞いた話を伝えることの重要性は失われることはない。

映画の中で示されるニコラス・クリストフの書くコラムの文章は読むものの心を揺さぶる。


http://www.reporterfilm.com/main.html



(2010年10月2日午後6時、セルバンテス文化センター東京、難民映画祭)2010-142