(ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2011でのチ・ソンウォン)
『ビー・デビル』に出演している韓国の女優チ・ソンウォン。彼女の映画祭に対する姿勢や考え方はどんなものだろう。
まず、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2011についての印象をたずねた。「 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭は今年で21年間を迎えたそうですが、非常に長い歴史を誇っていることは素晴らしいと思います。小さな映画祭ではありますが、市民のみなさんが支えているところがとても素敵だと思いました。韓国でもこのような映画祭があればいいと思います」とソンウォン。
『ビー・デビル』はカンヌ映画祭の批評家週間にも出品された。ソンウォンは、そのときにカンヌ映画祭を訪れた。「カンヌは俳優にとって夢のようなところです。夢が現実になったことをうれしいと思いましたし、滞在中はとても楽しい時間を過ごしました。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭もカンヌ映画祭のように世界から注目されることを望んでいます」
俳優にとって、映画祭というものはどのような位置付けなのだろうか。「映画祭というのは、映画ファンにとって楽しい場ですが、女優という映画関係に携わるものとしては、やはり自分たちが作った作品をたくさんの人々に見てもらえる場です。映画祭に行くことによって映画祭を楽しみ、そして見てもらって評価されることに非常にやりがいを感じます」
「もちろん映画祭には招待されて来ているのですが、ここにきて色々な人との出会いがあることに感謝しています。知らない人同士でも映画祭に来るとすぐに仲良くなって、長年の友達のような感じになりますが、私はそれがとてもよいことだと思います。映画祭は映画を愛するすべての人々の祝祭だと思っています」。
(取材・文:矢澤利弘)