アントキノイノチ現場写真_0428
c2011映画「アントキノイノチ」製作委員会

2009年に発売され幅広い年齢層に支持された『アントキノイノチ』(さだまさし著、幻冬舎刊 )。同書が『余命1ヶ月の花嫁』、『Life天国で君に逢えたら』などで、命というテーマと向き合い続けてきた制作チームにより、映画化され、今秋に全国ロードショー予定だ。

高校時代のある事件がきっかけで、心を閉ざしてしまった永島杏平は、遺品整理業という仕事を通じて命の現場に立ち会うことになる。そこで久保田ゆきと出会い、お互いに魅かれあう。ゆきや、仕事仲間の佐相たちの存在により徐々に心を開き始める杏平。そんなある日、杏平はゆきの衝撃的な過去を知る。そして、ゆきは杏平の前から姿を消してしまう。

主演は2010年の『告白』や『悪人』などで活躍した岡田将生(21)(永島杏平役)と 『余命1ヶ月の花嫁』の榮倉奈々(23)(久保田ゆき役)。昨年はそろって第33回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞、2人は初共演となる。他に、原田泰造、松坂桃李、檀れい、柄本明、染谷将太、鶴見辰吾、堀部圭亮、吹越満、津田寛治、宮崎美子らが出演する。

監督は瀬々敬久(50)。昨年公開された監督作『ヘヴンズ ストーリー』が、第61回ベルリン国際映画祭で、国際批評家連盟賞と最優秀アジア映画賞の2冠を獲得している。

映画『アントキノイノチ』は過去に傷を負った若者二人が遺品整理業という職業を通じて出会い、再生を遂げて行く、人と人との絆を描いた作品。遺品整理業とは、故人の残した品(遺品)を遺族に代わって片づけをする、いわば「天国の引越し屋さん」。故人の残したものを、大切なものと不要なものに分類し、大切なものは形見分けや合同供養を行う。

さだまさしの小説の映画化は、『精霊流し』(2003年公開)、『解夏』(2004年公開)、『眉山』(2007年公開)に続く4作目。3月1日にクランクイン、山口県や静岡、関東近郊でロケを行った。

監督:瀬々敬久(映画『感染列島』、『ヘヴンズストーリー』)
脚本:田中幸子(映画『雷桜』)、瀬々敬久
プロデューサー:平野隆(映画『余命1ヶ月の花嫁』、『Life 天国で君に逢えたら』、『黄泉がえり』)
製作:『アントキノイノチ』製作委員会
制作プロダクション:ツインズジャパン
配給:松竹
■岡田将生
<コメント>
今回は原作を先に読ませて頂いて、心あたたまるお話で、一気に読んでしまいました。演じる『永島杏平』という役は、心に問題を抱えていて、今まで演じたことのない役に挑戦させて頂くので、今まで以上にしっかり演じていきたいと思っています。榮倉さんは色々な作品に出ているのを見ていて、とても素晴らしい女優さんだと思っていますので、今から撮影が待ち遠しいです。
<プロフィール>
1989年8月15日生まれ、東京都出身。2006年にTVCMでデビュー。07年、映画『天然コケッコー』(山下敦弘監督)で鮮烈な印象を残す。TVドラマでも、「生徒諸君!」(07/ EX)、「花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス」(07/CX)、「太陽と海の教室」(08 /CX)などで注目を浴び、「オトメン(乙男)」(09/CX)で連続ドラマ初主演を果たす。09年は、映画初主演作となった『ホノカアボーイ』(真田敦監督)のほか、『ハルフウェイ』 (北川悦吏子監督)、『重力ピエロ』(森淳一監督)、『僕の初恋をキミに捧ぐ』(新城毅彦監督)と出演作が次々と公開され、日本アカデミー賞新人俳優賞、ブルーリボン賞新人賞をはじめ、数々の映画賞を受賞する。10年も『告白』(中島哲也監督)、『瞬 またたき』(磯村一路監督)、 『悪人』(李相日監督)、『雷桜』(主演・廣木隆一監督)、TVドラマ「黄金の豚 ―会計検査庁特別調査課―」(NTV)と話題作に続けて出演、今後も『プリンセス トヨトミ』(鈴木雅之監督)公開が控えており、さらなる飛躍が期待される若手実力派俳優である。

■榮倉奈々
<コメント>
生きるということ、社会と関わるということ。日々、自問自答しながら前進したいと望む姿は同世代として、とても興味深いです。 瀬々監督も岡田将生君も初めてご一緒させて頂くので、どんな風にコミュニケーションを取って撮影が進んでいくのか、今から楽しみです。
<プロフィール>
1988年2月12日生まれ、鹿児島県出身。雑誌「セブンティーン」専属モデルとして絶大な人気を誇り、TVドラマ「ジイジ 孫といた夏」(04/NHK)で女優デビュー。その後、「ダンドリ。Dance☆Drill」(主演・06/CX)、「プロポーズ大作戦」(07/CX)などの人気ドラマに次々と出演し、2008 年、NHK 連続テレビ小説「瞳」ヒロイン役で国民的人気を獲得する。09年には、TVドラマ「メイちゃんの執事」(CX)で新境地を開拓、主演映画 『余命1ヶ月の花嫁』(廣木隆一監督)では等身大の演技で作品を大ヒットに導き、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。10年はTVドラマ「泣かないと決めた日」(主演・CX)、「わが家の歴史」(CX)に出演、『コララインとボタンの魔女 3D』(ヘンリー・セリック監督) では初の声優に挑戦した。今年は本作の他に、『のぼうの城』(犬童一心、樋口真嗣監督)、『東京公園』(青山真治監督)に出演、4月からTVドラマ「グッドライフ ありがとう、パパ。さよなら」(CX)ではヒロインを務めるなど、今最も注目を集める女優の一人である。

■ 平野隆プロデューサー
無縁社会と言われている今、高齢者だけでなく、若者たちの社会からの無縁化も進んでいると思う。生きていくことが困難に思えることが多い中で、映画を見てくれた人が、明るい未来が見える、そして、自分と周りの人とがつながっている、と思えるような映画を作りたいと思う。岡田、榮倉は芝居に取り組む姿が真っ直ぐで真面目。そして爽やかで明るいイメージがある。この2人だからこそ、厳しい世界で少しずつでも前に向かっていこうと願う人間を爽やかに演じてくれると期待している。

■ 瀬々敬久監督
最近のニュースを見ていると、自分自身が被害者や、加害者になってしまう可能性があって、 渦中の当事者になりえるという不安や恐怖を感じる事件が多い。 日本人はどこへ向かっていくべきなのか、『ヘウンズストーリー』はそういうことを考えなから作った作品。世界を意識して作ったわけではないので、本作がベルリン国際映画祭で評価されたことは大変嬉しく思っています。新作『アントキノイノチ』では、無縁社会と言われ、人と人とのつながりが希薄になっている現代に、日本人はどう生きていくのか、そしてどうやって新しい希望を見つけていけばいいのかということを描きたいと思っているので、『ヘウンズストーリー』との連続性を感じています。自分たちの足元を見つめながら映画を作っていきたいと思っているので、今回の受賞は嬉しいという気持ちとともに、『アントキノイノチ』を撮影する力にもなっています。