イタリアホラー映画の巨匠監督、ダリオ・アルジェントは、4月28日から5月4日まで北イタリアのトリノで開催された「トリノ国際GLBT映画祭-ソドムからハリウッドへ-」に登場した。アルジェントはこのイベントで、同性愛者等(GLBT)をテーマにした3本のスリラー映画の上映企画「ミッドナイトマッドネス」にゲストとして招待された。cimenaitaliano.infoが伝えた。
アルジェントはくつろいだ雰囲気で観客の前に登場し、なぜこの催しに参加したのかなど、自分とGLBTの世界との関係について話した。ダリオは、娘のアーシアも数回、このフェスティバルに参加しており、よくこのテーマについて話をしていたこと、トリノはアルジェントが愛する都市であること、この催しは世界で最も重要なフェスティバルのひとつであること、といった理由でこの催しに参加したのだと説明した。また、映画監督になるまえに映画評論家をしていたことについても話した。
「今日、ホラーはイタリアには存在しません。コメディしかないのです。そしてコメディはひどいものです。いつも外国の役者を使います。そう、イタリア人にはプロがいなくなってしまったのです」アルジェントは嘆いている。
ミッドナイトマッドネスで上映されたのは、Kongkiat Komesiri監督の『Cheun(スライス)』(2009年、タイ)、Joshua Grannell監督の『All About Evil』(2010年、アメリカ)、Valerie R. Castro監督の『The Craving』(2011年、アメリカ)。
ダリオ・アルジェント、フェスティバルディレクターのジョバンニ・ミネルバ、プログラム・アドバイザーのフラビオ・アルモーネ、芸術コーディネーターのファビオ・ボーによる記者会見は4月29日の午後に行われた。
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