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2011年の東京国際映画祭のようす


日本最大の映画祭、東京国際映画祭が10月20日から28日まで六本木ヒルズをメーン会場に、都内の各劇場と施設・ホールで開催される。25回目の迎える東京国際映画祭は日本唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭として、1985年から開催されている。
同映画祭は、世界に2600以上ある国際映画祭の頂点に立つカンヌ、ベネチア、ベルリンに比肩し、世界四大映画祭と評価される国際映画祭を目指している。コンペティションのほか、特別招待作品、アジアの風、日本映画・ある視点、natural TIFFなどの部門がある。今年もエコロジーをテーマとした取り組みを展開する。

開幕日には六本木きやき坂通りでグリーンカーペットを行うのを皮切りに、六本木ヒルズアリーナでの野外上映やボイスオーバー上映、ゲストを招いたイベント、カフェでの公開記者会見などのイベントを実施、セミナーやシンポジウム、ワークショップなどのフォーラムやマーケットとの連動を意識した参加交流型フェスティバルとして、人と映画ビジネスのリンケージを目指す。

同映画祭は、1)映画の力を通じて、映画・映像文化の重要性を訴えるとともに、その価値を再認識し可能性を高める、2)映画文化を通じて、次世代を担う人材を育成発掘、文化交流を促進し、ビジネスを活性化する、3)国際映画祭としての情報発信力を高め、日本の力を世界に、世界の映画文化を日本に双方向で発信・交流する、ことを目的としている。そのために、「リンケージ」、「チャンス」「高品質」、「イノベイション」という4つの理念を掲げている。映画製作団体、製作者、プロデューサー、監督、俳優などすべての映画人と緊密な連帯を持ちつつ、広くアジア、世界の映画界との連携感を実感できる映画祭を目指す(リンケージ)。作品の市場での評価獲得やビジネスチャンス、有望新人の発掘育成など、映画に関わる人にとって可能性とチャンスを感じられる映画祭を目指す(チャンス)。世界に誇れる質の高い作品、映画人が集う映画祭であると同時に、国内外、映画業界、ファンすべてが楽しみながら参加でき、高い満足感を提供できる映画祭を目指す(高品質)。映画業界にとって革新的な試みに積極的に取り組み同時に映画業界として社会に貢献できる方法を文化・産業の両面から提案していく映画祭を目指す(イノベイション)。

東京国際映画祭の上映作品は6つの主要部門で構成されている。「コンペティション」は2012年1月以降に完成した長編作品を公募し、選ばれた15本を上映する。そのなかから東京サクラグランプリなどの各賞が与えられる。「アジアの風」ではアジア圏で製作された作品の中から優れた作品を選び上映する。「特別招待作品」では日本公開前の最新作をプレミア上映する。「日本映画・ある視点」では、日本映画の中からインディペンデント系の作品を中心に、個性のある新作8本を選考して上映する。「WORLD CINEMA」では、欧米を中心に世界各国の映画祭で話題になった作品や有名監督の日本未公開の新作など、10本を取り上げる。「natural TIFF」では自然をテーマにした新作10本を紹介する。



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2011年の東京国際映画祭のようす

International_Competition_Jury
2011年の東京国際映画祭のようす

The_Three_Musketeers
2011年の東京国際映画祭のようす

Winners
2011年の東京国際映画祭のようす

25th_TIFF_logo
2011年の東京国際映画祭ロゴデザイン