deepred18
『サスペリアPART2』より

1970年代から90年代に日本公開された外国映画のヒット作、話題作を特集する上映会「ロードショーとスクリーン ブームを呼んだ外国映画」が、東京・京橋のフィルムセンター(東京都中央区京橋 3-7-6 )で7月11日から29日まで開催される。

「約束です!決してひとりでは見ないで下さい」の惹句が印象的なダリオ・アルジェント監督の代表作『サスペリアPART2』(1978)をはじめ、大ヒットを記録した『キングコング』(1976)から、80年代ミニシアター・ブームの先駆けとなった『ジェラシー』(1981)まで、計17本のフィルム上映を通して、外国映画ブームを振り返る。
1970年代には、破格の製作費を投じたパニック超大作からアクション、コメディ、ホラーまで、多彩なジャンルの外国映画が、趣向を凝らした宣伝を介して話題をふりまき、ときには流行語を生み出すほどの社会現象を巻き起こした。

1975年になると、大量に作られた洋画のプリントを全国に配給して同時に公開する「拡大ロードショー」が始まり、外国映画の配給収入が邦画の配給収入を上回った。1980年代には個性的なミニシアターが次々と生まれ、既存の興行網では配給が困難なアート・フィルムの数々を紹介しながら、映画の鑑賞スタイルにも大きな変化をもたらすこととなった。

今回の上映会で輸入洋画の黄金期ともいえる70年代から90年代にかけての映画界の雰囲気を感じ取ってみてはいかがだろうか。


上映作品

1 大脱走 (173分・35mm・カラー) 
2 キングコング (134分・35mm・カラー) 
3 カサンドラ・クロス(128分・35mm・カラー)
4 コンボイ(114分・35mm・カラー) 
5 ジュリア(118分・35mm・カラー)
6 サスペリアPART2(106分・35mm・カラー)
7 Mr.BOO ! ミスター・ブー(100分・35mm・カラー)
8 エレファント・マン(124分・35mm・白黒)
9 ジェラシー(122分・35mm・カラー)
10 エンドレス・ラブ(116分・35mm・カラー) 
11 ハウリング(90分・35mm・カラー)  
12 愛と哀しみのボレロ(184分・35mm・カラー)  
13 ランボー(93分・35mm・カラー)  
14 プロジェクトA(105分・35mm・カラー) 
15 ストリート オブ ファイヤー(94分・35mm・カラー)
16 フィールド・オブ・ドリームス(107分・35mm・カラー)
17 ターミネーター2(137分・35mm・カラー)

フィルムセンターのサイト
http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2012-7/kaisetsu.html