
前作『やがて来たる者へ』で一躍脚光を浴びたジョルジョ・ディリッティ監督が、主演にジャスミン・トリンカを迎えたある種のロードムービーである。
途方もない悲しみを抱えた30歳のアウグスタは、新たに生きる意味を求めてブラジルに向かう。母の友人である修道女のアマゾンでの布教に同行したり、都市のスラム街で生活したりして、現地の人と交流するうちに少しずつ自分を取り戻していく。人間を包み込むかのようなアマゾンの大自然が、雄大で美しい。サンダンス映画祭コンペ部門出品作。
2012年/110分 原題:Un giorno devi andare
監督:ジョルジョ・ディリッティ Giorgio Diritti