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 『ミエーレ』は、女優として輝かしいキャリアを誇るヴァレリア・ゴリーノが監督に挑んだ長編第1作である。

 学生を装うイレーネには、裏の顔があった。回復の見込みがなく、尊厳死を望む末期の病人に薬物を提供していたのだ。イレーネは、自殺幇助という非合法ビジネスに携わってはいるが、商売相手は末期患者に限定していた。

 しかし、自殺願望がある健康な男に薬物を誤って渡してしまい、平穏な生活が揺らぎ出す。カンヌ国際映画祭のある視点部門に選ばれるなど、ゴリーノと主演のジャスミン・トリンカが高い評価を得ている。

2013年/96分 原題:Miele
監督:ヴァレリア・ゴリーノ Valeria Golino