badam

 著者のジョン・バダムは、1977年の『サタデー・ナイト・フィーバー』で名声を確立し、『ウォー・ゲーム』『ブルーサンダー』などのヒットを放った映画監督である。ベテラン監督といってもよいだろう。共著者のクレイグ・モデーノはジャーナリスト兼映像作家である。この二人が共著することによって、『監督と俳優のコミュニケーション術 なぜあの俳優は言うことを聞いてくれないのか』は、ベテラン監督の経験だけをもとにした独善的な本にならず、客観的なテキストに仕上がっている。

 目次
第1章 俳優に信頼される監督になるために
第2章 していいことと、悪いこと
第3章 感情が出せる環境を作れ
第4章 俳優とはどんな人たちか?
第5章 キャスティングの秘訣
第6章 リハーサルの効果と意義
第7章 クランクイン前のリハーサルについて
第8章 俳優を導くための話し方
第9章 撮影期間のマナーとアドバイス
第10章 俳優に任せることと、させないこと
第11章 演技を引き出すテクニック
第12章 撮影当日のトラブル対処
第13章 見ることと、見られることのインパクト
第14章 クランクアップ後も仕事は続く

 バダムの経験による実践的な解説の随所随所に、モデーノによる多彩な映画人に対するインタビューが織り込まれていく。そのため、映画監督及び映画監督を目指す読者だけではなく、映画ファンの興味も引きつける内容となっている。

 インタビューで登場する映画人は実に幅広い。




監督と俳優のコミュニケーション術 なぜあの俳優は言うことを聞いてくれないのか監督と俳優のコミュニケーション術 なぜあの俳優は言うことを聞いてくれないのか
ジョン・バダム クレイグ・モデーノ シカ・マッケンジー

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