けんかをしたり、互いに協力し合ったり。
沖田修一監督の『滝を見にいく』は、閉じられた場所における人々の軽妙な人間関係を描く。
秋のバス旅行ツアーに参加した7人の熟年女性たち。新米ガイドの不手際で、山中に取り残される。仕方なく、おばちゃんたちはなんとか自分たちの力だけで下山しようと試みる。
外界から途絶された場所で織りなす人間ドラマという点では、沖田監督の『南極料理人』と世界観が共通している。
ずば抜けたドラマがあるわけではなく、個性的な東京人物たちのキャラクターを紡いだ日常的な物語なのだが、なぜか心温まる。
ロングショットを多用し、それぞれのシーンのカット割りも長いので、テンポが実にゆっくりとした映画に仕上がっている。それがおばちゃんというキャラクターを描くのにはマッチしている。
(2015年2月12日、午後12時35分、八丁座弐)(矢澤利弘)
沖田修一監督の『滝を見にいく』は、閉じられた場所における人々の軽妙な人間関係を描く。
秋のバス旅行ツアーに参加した7人の熟年女性たち。新米ガイドの不手際で、山中に取り残される。仕方なく、おばちゃんたちはなんとか自分たちの力だけで下山しようと試みる。
外界から途絶された場所で織りなす人間ドラマという点では、沖田監督の『南極料理人』と世界観が共通している。
ずば抜けたドラマがあるわけではなく、個性的な東京人物たちのキャラクターを紡いだ日常的な物語なのだが、なぜか心温まる。
ロングショットを多用し、それぞれのシーンのカット割りも長いので、テンポが実にゆっくりとした映画に仕上がっている。それがおばちゃんというキャラクターを描くのにはマッチしている。
(2015年2月12日、午後12時35分、八丁座弐)(矢澤利弘)
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