
罪を犯した子供に対して、親はどう接すればよいのだろうか。子供にきちっと罪を償わせるべきなのか、それともなんとしてでも子供を守るべきなのだろうか。どちらのほうが親として正しい選択なのか。イヴァーノ・マッテオ監督の『われらの子供たち』は、弁護士の兄と、医者の弟のそれぞれの家族を対比させることで、家族のあり方をあぶり出す。
オランダの作家、ヘルマン・コッホの「冷たい晩餐」をもとに、性格の全く異なる兄弟の二つの家族が、ある事件をきっかけに揺れ動く様を描いている。弁護士と医者という比較的裕福な家庭を象徴するかのように、多くのシーンが白い色彩で包まれており、スタイリッシュな映像設計が映画全体で施されている。
ドライな弁護士の兄と、人情派の医者の弟。タイプの異なる兄弟を繋ぐのは妻同伴で月に一度行う高級レストランでのディナーだ。ある日、2つの家族の子供同士が、パーティの帰り道、酒に酔った勢いでホームレスの女性を暴行死させてしまう。罪の意識が希薄な子供たちに対して、罪を償わせようとする兄と、あくまでも子供を守ろうとする弟が対立する。果たして真の愛情とは何なのだろうか。
オランダの作家、ヘルマン・コッホの「冷たい晩餐」をもとに、性格の全く異なる兄弟の二つの家族が、ある事件をきっかけに揺れ動く様を描いている。弁護士と医者という比較的裕福な家庭を象徴するかのように、多くのシーンが白い色彩で包まれており、スタイリッシュな映像設計が映画全体で施されている。
ドライな弁護士の兄と、人情派の医者の弟。タイプの異なる兄弟を繋ぐのは妻同伴で月に一度行う高級レストランでのディナーだ。ある日、2つの家族の子供同士が、パーティの帰り道、酒に酔った勢いでホームレスの女性を暴行死させてしまう。罪の意識が希薄な子供たちに対して、罪を償わせようとする兄と、あくまでも子供を守ろうとする弟が対立する。果たして真の愛情とは何なのだろうか。
(2015年5月5日10:20、有楽町朝日ホール、イタリア映画祭)(矢澤利弘)
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