
ブランドン・ローパー監督の『A Film About Coffee』は、川上はコーヒー豆の栽培から川下は喫茶店で一杯のコーヒーがカップに注がれるまで、コーヒーの全過程を追ったドキュメンタリーである。
人々が毎日のように飲んでいるコーヒーだが、この映画を見れば、実に手間がかけられた飲み物だということが分かる。コーヒーの実は一粒ずつ手で収穫され、焙煎される。収穫も奥が深いし、焙煎も一筋縄ではいかない。コーヒーをどのように提供するかもアイデアが無限に広がる。
一杯のおいしいコーヒーを飲むためには、コーヒー豆の収穫から、コーヒーをカップで提供するまで、多くのプロフェッショナルの仕事が連鎖しているのである。
ルワンダやホンジュラスの生産者の姿から始まり、カメラはニューヨーク、サンフランシスコ、ポートランド、シアトル、そして東京へと、コーヒーに情熱を傾けるプロたちの証言と仕事を捉えていく。
この映画は、こんなにも身近な存在であるコーヒーというもののがいかに偉大であるかを教えてくれる。映画を見た後は、おそらく誰もが「違いがわかる男(女)」になるに違いない。
(2015年11月30日、サロンシネマ、食と農の映画祭)(矢澤利弘)
人々が毎日のように飲んでいるコーヒーだが、この映画を見れば、実に手間がかけられた飲み物だということが分かる。コーヒーの実は一粒ずつ手で収穫され、焙煎される。収穫も奥が深いし、焙煎も一筋縄ではいかない。コーヒーをどのように提供するかもアイデアが無限に広がる。
一杯のおいしいコーヒーを飲むためには、コーヒー豆の収穫から、コーヒーをカップで提供するまで、多くのプロフェッショナルの仕事が連鎖しているのである。
ルワンダやホンジュラスの生産者の姿から始まり、カメラはニューヨーク、サンフランシスコ、ポートランド、シアトル、そして東京へと、コーヒーに情熱を傾けるプロたちの証言と仕事を捉えていく。
この映画は、こんなにも身近な存在であるコーヒーというもののがいかに偉大であるかを教えてくれる。映画を見た後は、おそらく誰もが「違いがわかる男(女)」になるに違いない。
(2015年11月30日、サロンシネマ、食と農の映画祭)(矢澤利弘)