SticksAndStones_1


第3回グリーンイメージ国際環境映像祭で25日に上映されたアイザック・キング監督の『スティックス&ストーンズ』は技術とソーシャルメディアに媒介された少年の冒険を描いた4分間の短編アニメーション作品である。

面白半分にアリの群れを踏み潰して遊ぶ少年。ちょっと視点を変えて、自分がアリになったと仮定してみるとどうだろう。少年によってアリは自分の命を落とすのである。それがわかると、少年はアリを踏み潰すことができなくなる。

一歩立ち止まって、相手の身になって考えてみる。そうすることで世界は変わっていくだろう。この作品は、自分の立場と相手の立場を瞬時に入れ替えるというアイデアをアニメーションを使うことで的確に表現している。

(2016年3月25日午前11時40分、日比谷図書文化館、グリーンイメージ国際環境映像祭)(矢澤利弘)