「辻井伸行×服部百音 究極の協奏曲コンサート」が2日、東京都新宿区の東京オペラシティコンサートホールであった。ピアノ辻井伸行、バイオリン服部百音、指揮ニール・トムソン、読売日本交響楽団が出演。才能溢れる若いソリスト2人が、各2曲ずつ、アンコールを合わせて計5曲を熱演した。

前半の2曲はバイオリンの服部百音が演奏。1曲目にエルンストの「夏の名残のばらによる変奏曲」を無伴奏で演奏した。その見事な超絶技巧に感動した観客は、どよめきとともに大きな拍手を送った。

2曲目はショスタコーヴィチの「バイオリン協奏曲第1番」。白と黒のストライプ柄のドレスを身に纏い、華奢に見えるその姿からは想像できないような、力強く若さ溢れる瑞々しい演奏を披露して客席を圧倒した。

後半はピアノの辻井伸行が演奏した。3曲目はピアノソロで、ショパンの「英雄ポロネーズ」。4曲目はショパンの「ピアノ協奏曲第1番」。上半身を前後左右に揺らし、指先は鍵盤を滑らかに確実にとらえ、ショパンの作った至福のメロディーを存分に奏でた。

アンコールは、服部百音の父の服部隆之が作曲した「真田丸」のメインテーマを、服部百音のバイオリンと辻井伸行のピアノで演奏。大河ドラマの馴染みの曲の演奏に、会場は盛り上がって、公演は終了した。

公演後に行われた服部百音のサイン会は、長蛇の列ができた。

全12回の公演のうち、この日が6回目「辻井伸行×服部百音 究極の協奏曲コンサート」は、6月に福井、富山、名古屋、兵庫、大阪、広島の6箇所で公演が予定されている。出演は、ピアノ辻井伸行、バイオリン服部百音、指揮ニール・トムソン、日本センチュリー交響楽団。


辻井伸行:2009年第13回 バン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで日本人として初の優勝を果たし、以来、日本を代表するピアニストの一人として国際的な活躍を繰り広げている。

服部百音:1999年生まれ。2009年 リピンスキ・ビエニャフスキ国際バイオリン・コンクール(ポーランド)のジュニア部門で史上最年少第1位及び特別賞を受賞。2013年 ヤング・ビルトゥオーゾ国際バイオリン・コンクール(ブルガリア)のジュニア部門でグランプリ、特別賞を受賞。同年、ノボシビルスク国際バイオリン・コンクール(ロシア)において、最年少グランプリを受賞。2015年 ボリス・ゴールドシュタイン国際バイオリン・コンクール(スイス)でグランプリを受賞。使用楽器はピエトロ・グァルネリ。
現在 ザハール・ブロン・アカデミー(スイス)に在籍。東京音楽大学附属高等学校特別特待奨学生。

(2017年5月2日、東京都新宿区オペラシティコンサートホール)(城所美智子)

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