広島県安芸高田市の湧永満之記念庭園でバラが見頃を迎えている。27日から2 日間、庭園開園25周年を記念して「レオピン祭」が行われ、満開のバラと様々なイベントを見ようと大勢の観客が訪れた。
多くの人が訪れたバラ園のようす
同庭園は医薬品「キヨーレオピン」が主力製品の湧永製薬が運営し、無料で公開している。創業者の湧永満之の出身地である広島県安芸高田市甲田町に、湧永製薬が所有していた約4万5千坪の牧場跡地を整備して庭園が作られた。樹木、草花、芝生はすべて同社の社員が手植えし管理を行い、ログハウスやベンチなども社員が手がけている。広大な庭園は四季折々の花と緑が美しく調和し、憩いの空間となっている。
緑が美しい庭園
例年、4月から11月まで無料で公開されており、特に5月下旬から6月上旬にはバラが見頃を迎え、多くの地域住民や観光客が訪れる。バラ園では 500種類を越える約5千株のバラが色とりどりに一斉に花開き、バラの優雅な香りに包まれていた。
華やかなバラの花
28日には、華道家の假屋崎省吾さんが来園し、フラワーデモンストレーションとトークショーを行った。
左:假屋崎省吾さん、右:湧永製薬の湧永寛仁社長
假屋崎さんは軽快なトークとともに、バラ、ヒマワリ、ドウダンツツジ、ナツハゼなどを5つの花瓶に生け、1時間で華やかな作品を作り上げた。
假屋崎さんの作品
屋外ステージで行われたため、風で花瓶が倒れそうになると、湧永製薬の男性社員5人がステージにあがり、花瓶を後ろから支えた。假屋崎さんは、一人一人に会社での業務や庭園での活動内容を聞いて紹介し、気配りをみせた。デモンストレーションを楽しんだ観客の多くは、完成した作品をカメラや携帯で熱心に撮影していた。假屋崎さんは自らの名前がついたバラ「ショウゴエレガン」の植樹も行った。
假屋崎さんが植樹したショウゴエレガン
(2017年5月 28日、広島県安芸高田市、湧永満之記念庭園)(城所美智子)