広島市にある私立男子学校の修道中学校・高等学校のスクールバンド班のコンサートが16日と17 日の2日間、広島市中区の広島文化学園HBGホールであった。 中学1年生から高校3年生までの男子たちが一生懸命に演奏し、パフォーマンスした。


「スクールバンド班」は、一般的な学校でいう吹奏楽部に当たる。修道のスクールバンド班は、吹奏楽コンクールで金賞を何度も受賞し、県代表の常連という実力派。1993年から毎年、サマーコンサートを催している。今年は 25周年の節目。「Memory」をテーマに、25 年間の思い出の曲を取り上げながら、観客の記憶に残るようなコンサートを目指し、練習を重ねた。


17日は猛暑の中、会場に足を運んだ観客は超満員の2000人。開場前から長蛇の列ができ、会場は若いエネルギーと活気で満ちあふれた。保護者だけではなく、女子中高生や家族連れ、高齢者の姿も多く、このサマーコンサートが、地元の多くの人から長年親しまれている様子がうかがえる。


第1部は、吹奏楽コンクールの課題曲、自由曲が中心のプログラム。24年前の第1回コンサートで演奏したマーチ「エレガント」がオープニングだ。102 人の息のあった演奏は、さすが名門を感じさせる。曲が終わると同時に、指揮者の大咲司朗教諭と班員たちは全員で「ハイ!」というかけ声とともに観客に向かって両手をあげてポーズを決め、大喝采を浴びた。


「インテルメッツォ」、マーチ「春風の通り道」、「聖歌と祭り」「スペイン狂詩曲より検嶌廚蝓廖廚蓮∈G度の吹奏楽コンクールで、高校生、中学生がそれぞれチャレンジする課題曲と自由曲。完成度の高い演奏に、日頃の練習の積み重ねが表れている。練習の一環として、合唱を取り入れている。楽器で演奏する曲を歌ってみるという練習は、指導者なしで生徒だけで行なうというのが伝統だ。生徒の1人が客席通路から指揮をし、舞台前方に集まった班員が歌で披露したのは「いざたて戦人よ」と「野菜の気持ち」の2曲。なかでも「野菜の気持ち」は過去のコンサートで最もアンコールの多かった曲だ。5つのグループに分かれて、「ポンカン」「バナナ」「ピーナツ」「しいたけ」「キャベツ」と順番に言って行く曲で、途中で「しいたけ」がいつのまにか「まつたけ」に変わったり、ユーモラスな演出で、特に観客席の子どもは大喜びしていた。

 

第2部はポップスステージ。校歌をモチーフに真島俊夫が修道のために作曲した「ニューサウンズ イン修道」でステージを再開し、「グレンミラー・メドレー」、「カーペンターズ・フォーエバー」ではトランペットやクラリネットのソロの演奏が光った。「日本縦断民謡まつり」では、青い法被を着た中学1年生の新入部員が民謡を踊ったり、青竹をたたいたりして、初々しい姿を見せた。ミュージカルキャッツの「メモリー」は、25 年間のスクールバンド班の演奏活動をスライドで振り返り、歴史と伝統を感じさせる演出だった。


修道サマーコンサートの名物といえば、「寸劇」と「女装」。素晴らしい演奏をバックに、楽しいパフォーマンスも披露された。「スクバン映画祭」では、カゴ付きの自転車に乗った「E・ T」が登場したり、「タイタニック」、「美女と野獣」の女装をした男子には会場からひときわ大きな拍手が送られた。


ラストの「修道ヒットパレード2017」では、何人もの女装した生徒がきれきれのダンスを披露。ものまねをして笑いを誘った。演奏では、コントラバスがくるくる回る、チューバも揺れる、もちろん、金管パートも木管パートも立ったり座ったり、楽器を高く掲げたりのパフォーマンスが楽しい。「 PPAP」、「恋」、「前前前世」、「それいけカープ」などの演奏と寸劇、ブルゾンちえみのモノマネ、H20の「想い出がいっぱい」では、会場入口で配られた光る棒のサイリウムを会場全体で振って盛り上がった。


アンコールでは、指揮者も生徒もキラキラのマントを羽織り、「エル・クンパンチェロ」のラテン音楽を披露。「ビリーブ」は班員と観客でともに歌った。最後は修道スクールバンド班の十八番「In the Mood」で圧巻のパフォーマンスを見せて、コンサートは終了した。

 


(2017年7月17日、広島市中区、広島文化学園 HBGホール)(城所美智子)