埼玉県川口市で開催中のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017で16日から18日まで、VR(バーチャルリアリティ)作品6本を無料で見ることができる特別企画「Dシネマ—新たなる潮流」があった。各日4回の入場機会があり、1回50分で定員20人の開催だったが、多くの回で満員となった。参加者はVRヘッドセットを装着して、360度の仮想空間を堪能した。

用意されていたのは、高校時代の青春の日々を描いた『交際記念日』(15分)、ダンス映像の『ANIMAを撃て!』VR特別編(5分)、バレエ映像の『ナイト・フォール』(8分)、雨の降りしきる森を描いたアニメーション『二月の森』(13分)、男女のタンゴの映像『リビング・イン・パリ:エッフェル塔を望むシャイヨー劇場にて』(4分)、ピアノ演奏の映像『ポンテイオ』(5分)の6本。

参加者は、各作品の内容に合わせて椅子に座ったり、立ったままだったりするが、視覚用のヘッドセットと音を聴くためのヘッドホンを装着して、VRを楽しんだ。

用意されていたVR作品の内容は様々だ。簡単なストーリーで構成されている『交際記念日』のような作品もあるが、多くは『ANIMAを撃て!』VR特別編や『ナイト・フォール』、
『リビング・イン・パリ:エッフェル塔を望むシャイヨー劇場にて』、『ポンテイオ』といったダンスや楽器演奏といった人の動きをリアルに見せる作品。映像と音響が緻密にデザインされた『二月の森』はストーリー性は希薄だが、雨や雷の音、鳥の飛行、犬が走り回り吠える声など、臨場感に富む音響設計と映像だった。



(2017年7月16日、SKIPシティHDスタジオ)(矢澤利弘)