おのみち映画資料館は、広島県尾道市にある尾道市や広島県にゆかりの映画や映画人に関する資料を展示している小さな映画資料館である。


入館料は大人500円だが、各種の割り引きがある。館内は写真撮影が禁止されているが、本稿執筆に当たっては特に許可を得て写真撮影を行った。

入口を入ると、すぐ右側に映画監督小津安二郎のコーナーがある。


小津安二郎の年譜、作品のテーマ、全54作品の年表、小津の映画作りの特徴がパネル展示されている。また、各作品のスチール写真も見ることができる。表記は日本語だけで英語対応はしていない。


入口を入って右側には、8ミリカメラと8ミリ映写機の変遷を示した年表、かつて使われていた8ミリカメラと8ミリ映写機、広島県シネマ技術協会旗などが陳列されている。

また、館内には邦画を中心に多くの劇場用パンフレットが備え付けられており、来場者は椅子に座って自由に閲覧することができる。



閲覧用のスペースは館内中央に広めにとられている。


入って正面の壁には、尾道ロケ映画のスチール写真が飾られている。

ショーケースの中には、雑誌「キネマ旬報」に掲載された『東京物語』のシナリオや特集記事のページなどが展示されている。


左右の壁面には様々な日本映画のポスターが展示されている。


1階の奥にはミニシアターが設けられており、関連作品の上映が行われている。



「ライブラリー」のスペースには数は多くないものの、映画関連書籍が置かれており、来館者は自由に読むことができる。


おのみち映画資料館は二階建てになっており、階段で上の階に上がることができる。

2階では主に新藤兼人監督の作品がモノクロのパネルで紹介されている。


また、新藤監督作品のポスターや「キネマ旬報」に掲載された新藤監督関連作品の記事が展示されている。


そのほか、尾道市の映画ロケ地や映画館跡、文化施設などを掲載した「おのみち芸術文化回廊図」が展示されている。また、映画関連書籍も収蔵されている。



2階から階下を見下ろすと次の写真のような感じになる。


おのみち映画資料館は、尾道ロケが有名な『東京物語』を監督した小津安二郎監督、広島県出身の新藤兼人監督を中心に、そのほかの尾道ロケ作品のスチール写真などを展示した施設である。

小規模な建物であるゆえ、映画史全般を扱うことには無理があり、テーマを尾道・広島に絞った展示をしている。ただ、尾道といえば尾道三部作で有名な大林宣彦監督作品に関連する展示はない。また、各展示物に説明がほとんど付されていないため、来館者が資料の価値を見出すことが困難な面がある。英語対応をしていないため、海外からの来館者に対する情報提供も課題である。


(2017年7月25日、おのみち映画資料館)(矢澤利弘)











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