半世紀以上にわたり海の撮影を続けている水中写真家中村征夫の写真展「永遠の海」が9日、東京都中央区の松屋銀座8階イベントスクエアで始まった。21日まで。

この写真展では、パラオ・沖縄の最新作を中心に、世界の海を旅して記録した中から約120点を展示。小型の潜水艇で深海を撮影した際のドキュメンタリー映像も会場内で放映するなど、バラエティに富む展示になっている。



水中での撮影だけに、写真の基調色はブルーだが、熱帯魚やサンゴ礁などの被写体によって、作品は赤、緑、茶色、黄色など、様々な色彩を帯びる。

展示は、透明度の高いミクロネシアの海から始まり、世界に誇る沖縄のサンゴ礁へと続く。そして震災から蘇りつつある三陸海岸の海、水深1300メートルの深海の世界、エジプトの紅海などが紹介されていく。

見事な魚影の群れ、珍しい深海魚、狙って撮れるかといえば、そうではないはずだ。撮影には偶然も作用する。計算できない海の現実がここにある。


(2017年8月9日、東京都中央区、松屋銀座8階イベントスクエア)(矢澤利弘)




永遠の海
中村 征夫
クレヴィス
2017-08-01


遙かなるグルクン
中村 征夫
日経ナショナルジオグラフィック社
2016-04-16


美ら海 きらめく
中村 征夫
日経ナショナルジオグラフィック社
2016-10-27