
広島大学教育学部音楽科の29年度入学生によるコンサートが9日、東広島市の東広島芸術文化ホールくららのサロンホールであった。
「世界を旅する音楽」をテーマに、日本、フランス、イタリア、アルゼンチン、アイルランド、ポーランド、アメリカ、ブラジルの全11曲を演奏した。クラシックを中心に、ジャズ、ラテン、日本の唱歌とジャンルは様々。夏休み中ということもあり、子どもたちも多数会場を訪れていた。会場は満員御礼で立ち見客も出たほどの盛況。声楽、ピアノ、弦楽器、金管楽器、木管楽器、打楽器と、音楽科の学生がそれぞれの得意分野を活かして、演奏を行った。
オープニングは広島大生の野見山結衣さんが作曲した「Blue」を5 人のアカペラで歌った。その後は、ショパンの「ピアノソナタ第3番第1楽章」、「タイム・トゥ・セイグッバイ」、「リベルタンゴ」、「ユー・レイズミー・アップ」、ショパンの「バラード4番」、ガーシュインの「3つのプレリュード」、「サムデイ・マイプリンス・ウィルカム〜いつか王子様が〜」、「コパカバーナ」、「ふるさと」「瑠璃色の地球」を披露した。
「タイム・トゥ・セイグッバイ」は、1996年にイタリアの歌手のアンレア・ボチェッリとサラ・ブライトマンが歌い、世界的にヒットした曲。歌詞の内容は「別れの曲」ではなく、「孤独からの別れの曲」であると司会者から解説があった。ソプラノの植木幸子さんは、透明感のある伸びやかな声でラストの高音まで歌い切り、盛大な拍手が送られた。
「コパカバーナ」では、カウベルなどのパーカッション、ピッコロ、フルート、サックス、トランペット、トロンボーン、ホルン、ドラム、ピアノと、総勢17人で、ラテン音楽を楽しく表現した。
大学1年生たちの熱意が感じられ、若いエネルギーに溢れた楽しいコンサートだった。
(2017年8月9日、東広島市、東広島芸術文化ホールくららサロンホール)(城所美智子)
