東京都江東区の富岡八幡宮の例大祭が15日まで催されている。11日に始まったこの例大祭は俗に「深川八幡祭り」と呼ばれ、日枝神社の「山王祭」、神田明神の「神田祭」とともに「江戸三大祭」に数えられる。13日には各町の大人みこし55基が勢ぞろいし、「神輿連合御渡」が行われた。

富岡八幡宮

神輿連合御渡は3年に1度の本祭りで行われ、2017年は本祭りに当たる。「ワッショイ、ワッショイ」の掛け声をあげながら、みこしを担ぐ担ぎ手に沿道の観衆から清めの水が浴びせられた。別名「水掛け祭り」とも呼ばれ、各所で消防団の消防用ホースによる滝のような放水、トラックの荷台に水を溜め、バケツによる水掛けなど、豪快な水掛けが行われ、担ぎ手と観衆が一体となって盛り上がるのが特徴だ。

トラックからの水かけ

放水の角度によっては、観衆もずぶ濡れになる。多くの観衆がカメラやスマートフォンで祭りの様子を撮影していたが、濡れないようにビニールで保護している人も多かった。
 
みこしは永代橋から富岡八幡宮までの永代通りの順路でクライマックスを迎える。男性による木遣りと女性による手古舞がみこしを先導する。




永代橋を渡ってきたみこしに、永代橋たもとの交番前で、消防団の放水が行われた。しばらく進むと、佐賀町や宮元のトラックからの水掛け。水掛けポイントでは、みこしをうねらせながら担ぎ手が一斉に手を伸ばし、みこしを高く掲げ、観衆は拍手で盛りあげた。
 
消防団による放水

江戸の粋を現在に伝える豪快な祭りを多くの人が楽しんでいた。15日に例祭祭典が行われ、世界平和や氏子崇敬者の繁栄を祈願し、祭りは幕を閉じる。

自ら水を掛けてもらいに行く子供も
 

2017年8月13日、東京都江東区、富岡八幡宮)(城所美智子)