読売日本交響楽団のコンサート「読響サマーフェスティバル2017<三大交響曲>」が20 日、東京池袋の東京芸術劇場コンサートホールであった。指揮者は鈴木優人。シューベルトの交響曲第7番「未完成」、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界から」という知名度の高い豪華絢爛な演目で、会場は2000人の観客で満席となった。
「運命」の冒頭の早いテンポは印象的。アップテンポな「運命」も新鮮で、爆発力が感じられる演奏だった。
「新世界」の第2楽章のイングリッシュ・ホルンが奏でる「家路」は、多くの小学校で帰りの時刻になると流れるメロディに採用されており、懐かしさを感じた観客も多かったのではないだろうか。第4楽章のクライマックスも壮大だった。
会場では、小冊子「月刊オーケストラ8月号」が来場者全員に配布された。読響の8 月の4公演すべての指揮者、ソリストの紹介や、曲目解説、指揮者ファビオ・ルイージへのインタビュー、指揮者鈴木優人の対談、楽団員の対談などが掲載されており、観客たちは帰宅後もコンサートの余韻を楽しむことができたのではないだろうか。
(2017年8月20日、東京都豊島区池袋、東京芸術劇場コンサートホール)(城所美智子)