広島県廿日市市のはつかいち文化ホールさくらぴあで10月7日から14日まで「はつかいち音楽祭2017」が開催されている。音楽祭初日の7日には、日本を代表するピアニストの小山実稚恵がリサイタルを行ない、アンコールを含め全13曲を演奏した。
 
前半の4曲は、シューマンの「3つの幻想的小品・作品111」、ブラームスの「3つの間奏曲・作品117」、シューベルトの「即興曲・作品90-3、90-2」。後半の5曲はすべてショパン。「ノクターン第18番・作品62-2」「子守歌・作品57」「マズルカ第49番・作品68-4」「ピアノ協奏曲第2番より第2楽章「ラルゲット」(ピアノソロ版)」「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ・作品22」。

小山は、繊細なトリルから重厚で力強い和音まで、変幻自在な表現で聴衆を魅了した。アンコールはショパンの「マズルカ第45番・作品67-4」と「ノクターン第13番・作品48-1」。拍手は鳴り止まず、さらに、シューベルトの「即興曲・作品142−3」、最後はショパンの「ワルツ第2番(華麗なる円舞曲)」の華やかな演奏で締めくくり、2時間のリサイタルは終了した。

その後はサイン会が行なわれ、観客ひとりひとりと丁寧に話しをしながら、サインをしている姿が印象的だった。
 
「はつかいち音楽祭2017」はクラシックの他にも、連日、様々なジャンルの音楽を楽しめるプログラムとなっており、8日には由紀さおり・安田祥子姉妹によるファミリーコンサートが行なわれ、14日の最終日には元PRINCESS PRINCESSの岸谷香の弾き語りライブなどが予定されている。


201710月7日、広島県廿日市市はつかいち文化ホールさくらぴあ)(城所美智子)