複数のスクリーンで映画を野外上映するイベント、「夜空と交差する森の映画祭2017」が7日夜から8日朝にかけて、愛知県西尾市の離島、佐久島であった。「しゅわしゅわ」という世界観のもと、長編3本と短編34本の計37本の映画が3カ所の大型スクリーンで上映された。
夜空と交差する森の映画祭は2014年に始まり、今回で4回め。前3回はキャンプ場での開催だったが、今年は初めて離島で開催した。参加者は約1500人。
会場となった佐久島へは、いくつかのルートが用意されている。東京や名古屋からのバスツアーもあるが、本稿では名古屋から名鉄で吉良吉田駅へ、そこからシャトルバスと連絡船を使うルートを紹介する。
名鉄名古屋駅から名鉄電車に乗車すると1時間程度で吉良吉田駅に到着する。ここから佐久島へ渡る船乗り場のある一色港までは、タクシー以外に直通の定期交通機関はない。そのため、映画祭では特別運航のシャトルバスを用意した。
吉良吉田駅
電車を降りて改札口を出ると、駅前には映画祭専用の一色港行きシャトルバスの乗車場所を示す看板が設置されていた。シャトルバスの利用には事前申し込みが必要だが、時間指定したバスには予約者全員が乗車できる。
シャトルバス乗り場
シャトルバスを待っていると徐々に参加者が集まってくる。映画祭は一般的に男性の映画ファンの比率が高いが、この映画祭では、若い女性の比率が高いのが特徴だ。バスの乗車を待つ行列にも女性が目立つ。
シャトルバス到着
バスに乗って15分ほどで佐久島行きの船乗り場のある一色港に到着した。この日の乗船客は映画祭の参加者が多い。だが、佐久島はアートプロジェクトで有名であり、釣りの名所としても知られている。普段の休日は多くの観光客でにぎわっている。
佐久島行き船乗り場
船乗り場の近くには映画祭の受付テントが設営されている。参加者は連絡船に乗る前に受付を済ませるようになっている。参加チケットはアプリを使ってスマートフォンにダウンロードされる仕組みになっており、スマホの画面を示して手続きをする。
スマホ画面を見せて受付する
受付が終わると、文庫本サイズにデザインされた映画祭パンフレットと、本に挟まっているスリップに印刷されたワンドリンク券、そして佐久島の観光案内が渡された。受付済を示すリストバンドを手首に付けてもらい、いよいよ乗船開始となる。
文庫本のようなデザインがおしゃれなパンフレット
連絡船を待つ人々は、すでに非日常の世界に入っているようだ。おそらく東京ディズニーランドやディズニーシーへ向かうモノレールに乗る直前と同じような気持ちなのではないだろうか。ここから映画祭の世界は始まっていることがわかる。
乗船を待つ映画祭参加者
映画祭のために特別運航されている連絡船は参加者で満席状態となり、いよいよ佐久島へ向けて船は出発。船に乗った瞬間から、別世界に入っていくような感覚だ。連絡船は約20分で佐久島に到着した。
いよいよ連絡船に乗り込む
天候にも恵まれ、ジェット船は約20分で佐久島に到着する
船付き場に降りると、広い空と海の世界が広がっている。3カ所ある上映会場は午後5時から開場するため、早く着いた参加者たちは、島内を散策したり、地元のグルメを堪能したりしていた。
島内で荷物を運ぶ
歩道の脇には小さなランタンがたくさん置かれている。これは森の映画祭の名物のひとつであり、暗い夜道を参加者が移動する際の誘導灯の役目を果たす。明るいうちは目立たないが、暗くなってくると、空港の誘導灯のように光る。参加者はランタンの光に導かれながら、会場間を移動することができる。
歩幅で間隔を測りながらランタンを並べていくスタッフたち
今回の映画祭では、西尾市佐久島振興課、愛知工業大学情報科学部水野慎士研究室、NTTドコモによる参加型の光のデジタルアートが展示されている。森の映画祭のテーマである「しゅわしゅわ」と佐久島をテーマに、砂浜に映像を投影する「砂浜プロジェクションマッピング」と人などの接近に反応してライティングや色が変化する「LEDデジタルアート」が展示された。
いよいよ午後5時になり、各会場への入場が始まった。今回のテーマとなる世界観は「しゅわしゅわ」。この世界観で統一された3つのステージで長編短篇合わせて37本の映画が上映された。2016年に山梨県北杜市の森林公園で開催された前回の森の映画祭は、メーンステージと3つのサブステージで構成され、57本の映画が上映されたが、今回はステージが3カ所となり、前年に比べて上映本数も絞り込まれた。
例年、メイン会場は開場まもなく、レジャーシートで場所取りが始まる。そのため良い場所に席を確保しようと小走りで会場に向かう参加者もみられた。
メイン会場の「真夜中に抜け出して」では、午後6時半から、はじまりの挨拶があり、その後、映画上映とトークショーが交互に実施される。開場後しばらくすると、スクリーンの前の広場はみるみるうちに参加者で埋まっていった。
野外での映画上映には飲食物は不可欠だ。それぞれの会場にはオフィシャルのドリンクブースや、佐久島や佐久島にゆかりのある様々な店のブースが出店している。また、島内の既存の飲食店も営業時間を延長して参加者にサービスを提供している。
各エリアにあるオフィシャルドリンクブースには、それぞれの上映ステージだけのスペシャルドリンクが用意されている。「真夜中に抜け出して」のステージでは、スペシャルドリンク「あの日の星空ソーダ」を販売していた。また、サブステージの「放課後、伸びた影と」ではドリンク「君と夕暮れとオレンジ」、サブステージの「祭囃子の隙間から」では、ドリンク「思い出わたあめ」が用意された。
徐々に日が暮れてくると、明るいスクリーンや世界観を表現するための光る装飾が夜空に映えるようになってくる。参加者たちは飲食をしたり、友人たちと語り合ったりと、映画上映を待ちながら、幻想的な空間を楽しんでいた。
午後6時半になり、はじまりの挨拶があった。映画祭代表のサトウダイスケさんらの挨拶のあと、午後7時から短編映画「そうして私たちはプールに金魚を、」が上映された。
メインステージの「真夜中に抜け出して」では、この後、トーク企画「映像制作をしよう、綺麗な映像をつくるためのコツ」と題した映像制作の基礎を学ぶためのトークショーがあった。また、午後8時50分からは、長編映画「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」、「溺れるナイフ」、「あの日見た花の名前を俺達はまだ知らない」の上映と、トーク企画「映画は予告編が面白い」、「2017年今までとこれからの映画を振り返る」が交互にあった。
サブステージの「放課後、伸びた影と」は佐久島小中学校の校庭が会場になっている。校庭に設置されたスクリーンでは、短編映画17本が上映された。また、この校庭の一部はキャンプのテントを張ることのできるキャンプエリアとなっている。
もうひとつのサブステージである「祭囃子の隙間から」へは、舗装されていない暗い道を歩いていく必要がある。道の途中には紅白の幕や赤い提灯などが飾られており、祭囃子がスピーカーから流されている。
藪の中にあるため、上映会場の入り口付近には虫除けスプレーを用意するといった気配りがされていた。
「祭囃子の隙間から」のステージは、3つのステージのなかで一番小さい。ここでは、祭りの雰囲気のなか、短編映画16本が上映された。
「祭囃子の隙間から」の会場は午前4時半に上映が終了し、午前5時には閉場となった。また、「放課後、伸びた影で」の会場は午前5時に上映が終了した。メインステージの「真夜中に抜け出して」でも午前5時に上映が終了、午前6時半からはステージ前の芝生で「夜明けのヨガ」と題されたヨガのワークショップが2回行われた。
海岸の砂浜でプロジェクションマッピング
スマホと連動するデジタルアート
夜になると光が幻想的な雰囲気を醸し出す
色が違うランタン
いよいよ午後5時になり、各会場への入場が始まった。今回のテーマとなる世界観は「しゅわしゅわ」。この世界観で統一された3つのステージで長編短篇合わせて37本の映画が上映された。2016年に山梨県北杜市の森林公園で開催された前回の森の映画祭は、メーンステージと3つのサブステージで構成され、57本の映画が上映されたが、今回はステージが3カ所となり、前年に比べて上映本数も絞り込まれた。
離島での開催だけあって、2015年、2016年の映画祭に比べて、気温が高い。雨天が懸念されたが、当日の午後は天候にも恵まれて映画祭はオープニングを迎えた。
メインステージの「真夜中に抜け出して」は、橋を渡った先の大島に設置されている。ここでは長編映画を中心に上映し、トークショーも行う。午後5時になると、参加者たちは一斉に会場に向かった。
毎年デザインを変えている映画祭の看板
例年、メイン会場は開場まもなく、レジャーシートで場所取りが始まる。そのため良い場所に席を確保しようと小走りで会場に向かう参加者もみられた。
会場へ向かう階段ではシャボン玉が飛ばされている
メイン会場の「真夜中に抜け出して」では、午後6時半から、はじまりの挨拶があり、その後、映画上映とトークショーが交互に実施される。開場後しばらくすると、スクリーンの前の広場はみるみるうちに参加者で埋まっていった。
メインステージに設置されたスクリーン
あっという間にステージ前の芝生は埋まっていく
野外での映画上映には飲食物は不可欠だ。それぞれの会場にはオフィシャルのドリンクブースや、佐久島や佐久島にゆかりのある様々な店のブースが出店している。また、島内の既存の飲食店も営業時間を延長して参加者にサービスを提供している。
昨年まではチケット制だったが、今回は地元の店が中心の出店で、現金で購入できる仕組みとなった
飲食店ブースが多数出店されている
各エリアにあるオフィシャルドリンクブースには、それぞれの上映ステージだけのスペシャルドリンクが用意されている。「真夜中に抜け出して」のステージでは、スペシャルドリンク「あの日の星空ソーダ」を販売していた。また、サブステージの「放課後、伸びた影と」ではドリンク「君と夕暮れとオレンジ」、サブステージの「祭囃子の隙間から」では、ドリンク「思い出わたあめ」が用意された。
メインステージのスペシャルドリンク「あの日の星空ソーダ」
徐々に日が暮れてくると、明るいスクリーンや世界観を表現するための光る装飾が夜空に映えるようになってくる。参加者たちは飲食をしたり、友人たちと語り合ったりと、映画上映を待ちながら、幻想的な空間を楽しんでいた。
メインステージで上映開始を待つ参加者たち
世界観を具現化する装飾がステージを彩る
午後6時半になり、はじまりの挨拶があった。映画祭代表のサトウダイスケさんらの挨拶のあと、午後7時から短編映画「そうして私たちはプールに金魚を、」が上映された。
代表のサトウダイスケさん
いよいよ上映開始
メインステージ入り口付近の様子
暗闇に浮かび上がる映画祭の看板
メインステージの「真夜中に抜け出して」では、この後、トーク企画「映像制作をしよう、綺麗な映像をつくるためのコツ」と題した映像制作の基礎を学ぶためのトークショーがあった。また、午後8時50分からは、長編映画「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」、「溺れるナイフ」、「あの日見た花の名前を俺達はまだ知らない」の上映と、トーク企画「映画は予告編が面白い」、「2017年今までとこれからの映画を振り返る」が交互にあった。
「真夜中を抜け出して」からサブステージの方向に移動する風景は次の写真のようになっている。「真夜中を抜け出して」からサブステージの「放課後、伸びた影と」までは徒歩で15分、サブステージ「祭囃子の隙間から」まではさらに9分かかる。
だからといって歩くのが大変かというと、決してそうではない。各エリアを連絡する道にはLEDのランタンが並べされており、ランタンとランタンの間を歩いていくこと自体がスリリングで楽しいからだ。夢のような雰囲気の島内を、ランタンの光に導かれるように歩いていると、いつの間にか、別の会場に移動が済んでしまう。
メインステージからサブステージへ向かう途中の橋の上
光るLEDのランタンが人々を誘導する
海岸付近に並んだランタンが幻想的だ
サブステージの「放課後、伸びた影と」は佐久島小中学校の校庭が会場になっている。校庭に設置されたスクリーンでは、短編映画17本が上映された。また、この校庭の一部はキャンプのテントを張ることのできるキャンプエリアとなっている。
芝生に映った会場名、ただ、はっきりとは見えなかったのが残念だ
「放課後、伸びた影と」の会場の様子
「放課後、伸びた影と」の会場の様子
このエリアでは、森の映画祭で初の試みとなるフリーマーケット「ふろしきマーケット」が行われた。 1つのショップにつき、1メートル50センチ四方のエリアで出店者が各自のオリジナル商品などを販売した。
ふろしきマーケットの1区画
もうひとつのサブステージである「祭囃子の隙間から」へは、舗装されていない暗い道を歩いていく必要がある。道の途中には紅白の幕や赤い提灯などが飾られており、祭囃子がスピーカーから流されている。
「祭囃子の隙間から」の表示
肝試し的な雰囲気もある会場への道
祭の雰囲気を現した装飾
異界への入り口のようだ
赤い提灯
藪の中にあるため、上映会場の入り口付近には虫除けスプレーを用意するといった気配りがされていた。
用意されていた虫除けスプレーは自由に使用できる
「祭囃子の隙間から」のステージは、3つのステージのなかで一番小さい。ここでは、祭りの雰囲気のなか、短編映画16本が上映された。
村祭りの会場のような雰囲気の上映会場
「祭囃子の隙間から」の会場は午前4時半に上映が終了し、午前5時には閉場となった。また、「放課後、伸びた影で」の会場は午前5時に上映が終了した。メインステージの「真夜中に抜け出して」でも午前5時に上映が終了、午前6時半からはステージ前の芝生で「夜明けのヨガ」と題されたヨガのワークショップが2回行われた。
すべての上映が終了すると、いよいよ映画祭の会場を後にする時刻が近づいてくる。テント内で仮眠を取っていた参加者もテントをたたみはじめ、午前8時にはすべてのエリアが閉場となった。
映画上映が終了、朝を迎えたキャンプエリア
帰り支度をする参加者
閉場時間近くの上映会場
考察
「夜空と交差する森の映画祭」は今回で4回目の開催となる。2014年の初回は日本初の野外映画フェスとして、埼玉県長瀞のキャンプ場、2回目と3回目は山梨県北杜市のキャンプ場で開催し、いずれも好評を博した。参加者数も2014年の1000人から、翌年の2015年には2300人、2016年には2700人と増加。参加チケットは発売早々売り切れとなるほどの人気だ。また、2017年4月29日から5月6日までのゴールデンウィークにはスピンオフイベントとして映画上映会を実施し、1800人を動員した。
映画祭というと、シネフィルと呼ばれる熱狂的な映画ファンの集まる催しというイメージがあるかもしれない。だが、誤解を恐れずに言えば、この映画祭は「映画を楽しむ」イベントではない。「映画も楽しむ」イベントだからだ。大自然に囲まれた非日常的な空間、スクリーン上のきらびやかな光と夜空の対比、一定の世界観で統一された複数のステージ、地元の魅力的な食べ物、星空の下で友達同士で語り合い、寝泊まりする楽しみ、そこに映画上映が加わる。
「インスタ映え」という言葉が使われるようになって久しい。若い女性に人気のあるSNSであるインスタグラムで見映えがするとかおしゃれに見えるという意味で使われる表現だ。森の映画祭はまさしく、究極のインスタ映えする映画祭である。
一方で、「インスタ映え」は、皮肉を込めて、見映えはするが、中身がないというネガティブな意味で使われる場合もある。だが、森の映画祭の場合、ネガティブな意味でのインスタ映えには当たらない。森の映画祭は、インスタ映えというものを短編映画が社会的認知を得るための導線として最大限に活用しているように思われる。
森の映画祭で上映される映画のほとんどは短編の自主制作映画だ。それに対して、観客の大半は若い女性層である。上映される映画を見ると一般的に予想される観客層と、実際の観客層とは整合的でない。それにも関わらず、多くの若い世代の女性層がリピーターとなってこの映画祭に参加するのはなぜか。それは映画を素材として、森の映画祭という「場」が形成されているからにほかならない。
他の映画祭では、映画上映の前後に監督や出演者など関係者による舞台挨拶や質疑応答が行われることが多い。それに対し、森の映画祭では映画出品者による挨拶などは行われない。 映画を出品した映画監督らの多くが当日は映画祭に足を運んでおり、今年は初めて出品者を集めた交流会の時間が設けられた。だが、映画監督などの制作者側に過度にスポットを当てることはしていない。こうした方針からも、この映画祭のスタンスが見えてくる。映画はあくまでも素材のひとつなのだ。
だが、映画が素材だといっても誤解しないで欲しい。映画を軽視しているわけではない。映画という素材は、森の映画祭という舞台装置があってさらにその味が増す。例え、参加者が熱心な映画ファンではなかったとしても、映画祭という場を通じて結果的に短編映画というジャンルに興味を持つ人々が増えればそれでいい。
メインステージで行われたトークショーでは、映像制作など、映画を身近に感じてもらえるような企画で構成されていたことからもそうした方針がうかがえる。
今回の映画祭は、従来のような(閉ざされた)キャンプ場ではなく、佐久島という一般の住民が住み、民宿や飲食店もある(開かれた)地域での開催だった。そういった意味で、森の映画祭はさらに地域活性化機能を強化したといえる。前3回の森の映画祭も地域活性化につながる効果はあったが、参加者はあくまでもキャンプ場内での活動が主であり、活動の波及効果も限定的だった面がある。
今回は、地域をも巻き込んだ佐久島全体が会場ともいえ、さらに踏み込んだ地域活性化効果が生み出されたはずである。佐久島は観光地であり、アートプロジェクトの古参としても知られている。また釣り場としても観光客を集めている。
だが、人口250人程度の佐久島は夜間の観光資源が乏しいため、島内に長時間とどまり、また宿泊する観光客は限られている。そうしたなか、1500人もの参加者が昼夜を通して佐久島に滞在し、活動する意義は大きい。
そして、この映画祭の運営の安定感を指摘しておきたい。森の映画祭は映画館のような平穏な環境で行われるイベントではない。キャンプ場や離島といったおよそ映画の上映とは無縁な場所で行われる。会場までのアクセスも容易ではない。そうした条件にもかかわらず、多くのイベントにありがちな導線の混乱や時間管理の乱れなどがないのだ。リスク管理が徹底されており、参加者は安心して映画祭の非日常感に没入することができる。プロのスタッフではなく、ボランティアスタッフが多くを占めるイベントにあって、この安定したオペレーションは特筆に値する。
夜空と交差する森の映画祭は、野外映画フェスという大枠となるコンセプトは維持したままで、テーマとなる世界観や開催場所などは各回ごとに変えてきた。いわば進化し続ける映画祭だといえる。
近年、一種のブームのように映画の野外上映が全国各地で行われている。そうした状況のなかで、森の映画祭は常に新しいことに挑戦し、マンネリにならないワクワク感を生み出し続けている。こうした主催者の企画力と実行力が、この映画祭を他の野外映画祭とは一線を画するものにしている。
(2017年10月7−8日、愛知県西尾市・佐久島)(矢澤利弘)
(関連記事)