東広島市芸術文化ホールくららの小ホールで14日、高旗健次氏のバイオリンリサイタルが行なわれた。ピアノ演奏は、エリザベト音楽大学准教授の垣内敦氏。

 

曲目は、バイオリン通の観客もうなるような名曲が選ばれていた。シューベルトの「ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第2番」、サン=サーンスの「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番」、シュールホフの「無伴奏ヴァイオリンソナタ(1927 )」、R.シュトラウスの「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ・作品18 」の4曲。


くららの小ホールは、内装が寄せ木風のシックな作りになっており、黒と茶色の落ち着いた雰囲気。高旗氏の全身黒尽くめの衣装が会場の雰囲気にマッチしている。演奏は、ピアノとの息もぴったりで、表現力豊かな音色が、心地よく響いていた。


アンコールはクライスラーの「シンコペーション」。それまでとは趣を変え、耳なじみのある曲を小気味よく演奏しリサイタルは幕を閉じた。


旗氏は、広島大学大学院教授。学生時代には、ドイツ国立カールスルーエ音楽大学大学院に留学した経験を持ち、現在、広島大学大学院の教育学研究科音楽文化教育学講座で教鞭をとっている。


201710 14日、東広島芸術文化ホールくらら小ホール)(城所美智子)