国連UNHCR(難民高等弁務官事務所)と国連UNHCR協会が共催する難民映画祭が11日、広島県広島市中区の広島平和記念資料館メモリアルホールで始まった。この映画祭は東京を中心に2006年から毎年開催されており、今回で12回目。今年は全国6都市で開催され、広島では初開催となった。
11日はスウェーデンに逃れたソマリア難民が氷上スポーツで活躍するさまを追った『ナイス・ピープル』と、死刑宣告を受けたイラン人のミュージシャンを描いた『神は眠るが、我は歌う』の2本のドキュメンタリーを上映した。

UNHCR駐日代表のダーク・ヘベカー氏は上映前の挨拶で、「広島で初めて開催できることを誇りに思っています」と述べ、映画で描かれる様々なストーリーを通じて、難民の立場に立ってみて欲しいと訴えた。

広島での上映は、12日も広島国際会議場ヒマワリで行われ、『とらわれて』、『シリアに生まれて』、『私たちが誇るもの』の3本を上映する。

(2017年11月11日)(矢澤利弘)