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27日まで開催中の広島国際アニメーションフェスティバルは、映画の上映だけでなく、関連展示も充実している。今回の映画祭では3つの企画展示が実施されている。

アニメーション作家イシュ・パテルの写真を集めた「アジアン・ライヴスーア・クローサー・ルック」では、パテルが2011年に、東南アジアの撮影旅行に出た時に撮影した時の写真を展示している。師であるアンリ・カルティエ=ブレッソンの「真実を写せ」というモットーを忠実に守り、動画を捨て、一連の静止画像に寄って、人間独特のしぐさや力強く示唆に富んだストーリーを捉えた。

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アジアン・ライヴスーア・クローサー・ルック


「マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット展」では、「レッドタートル ある島の物語』(2016)のマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督が、同作のために描いたアートワークを展示している。また、同作をめぐるドキュメンタリー映画もモニター上映している。

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マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット展

今年の広島国際アニメーションフェスティバルでは、エストニアのアニメーションを大規模に特集上映している。それに伴い、エストニアの文化や歴史などを紹介する「エストニア展」が開催されている。エストニアの連作アニメや作家を紹介するドキュメンタリーの上映も行っている。

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エストニア展

映画観賞の合間に、こうした展示に足を運ぶのも、アニメーションフェスティバルの楽しみ方の一つの方法だ。


(2018年8月23日、広島市中区、JMBアステールプラザ)(矢澤利弘)


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