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環境に関する映画を集めた第6回グリーンイメージ国際環境映像祭が2月22日(金)から24日(日)まで東京・日比谷図書文化館で開催される。世界48の国と地域から応募された163作品の中から2度の審査を通して選ばれたグリーンイメージ賞受賞10作品を上映し、最終日にはグリーンイメージ大賞を選ぶ。

上映作品は、アメリカ、石川県加賀市、イラン、京都、シンガポール、セネガル、ブラジル、フランス、宮城県南三陸町、ロシアで製作されたドキュメンタリーとアニメーション。題材はエクアドルの熱帯雨林と先住民、狩猟とコミュニティ、生きものの現在、食といのち、ゴミを出さない生活、人間が消費しているモノと生産地、東日本大震災の津波により被災した小さな漁村、故郷とダムなど多岐にわたる。

上映のほか、狩猟、東北、アフリカをテーマとした制作者を交えた3つのトークセッションと特別プログラムもある。世界の優れた環境「映像のまなざし」を通して、地球のいまが見える日本と世界の環境と「ここから向かう未来」を考える。


2019年2月22日(金)・23日(土)・24日(日)

会場:日比谷図書文化館コンベンションホール(東京都千代田区日比谷公園1-4地下1階)

参加:協力費1日1,500円 学生協力費1日1,000円 3日間通し券3,000円、中学生以下無料・事前予約不要

問い合わせは、グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員会 Tel 03-6451- 2411まで。

 

★プログラムの詳細★

https://green-image.jp/filmfestivals/6th/

 

プログラム

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2月22日(金)【開場 14 : 45 】15:00 - 21:20

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15:00 ………………………………………………

流れに抗って(仮題)Against the Flow

クイビシェフ・ダムに沈んだ生まれ故郷に戻ることを夢見る、年老いた男性。わずかに残る陸地部分で彼は祖先の墓を探そうとする。一方、別の場所で新たな水力発電所が稼働を始めた。ほとんどの住民が退去した村にまだ暮らし続ける者もいる。

ロシア / 76min / 2018 /プロデューサー & 監督 & 製作 : Dmitrii TARKHANOV / ロシア語(日本語・英語字幕)

16:25 ………………………………………………

おばあちゃん、エコに出会う(仮題)Greening Grandma

おばあちゃんとエコロジストの孫が、ゴミを出さない生活に挑戦。ちぐはぐな2人のおかしな1週間。

シンガポール / 24 min / 2018 / プロデューサー & 監督 : Poh Kok ING / 製作 : Mediacorp TV Singapore Pte Ltd / 英語(日本語字幕)

17:00 ……………………………………………

全方位から向けられた槍(仮題)Spears from All Sides

エクアドルの先住民ワオラニは、生物多様性に富んだアマゾンの熱帯雨林を守ってきた。しかし、かつて開発を阻止した部族の英雄の裏切りと政府と巨大企業による石油採掘の強行により、彼らの居住地区と聖域までも環境汚染の危機にさらされている。

アメリカ / 86 min / 2018 /プロデューサー: Christopher WALKER & Lara KHACHOONI / 監督: Christopher WALKER / 製作 : Phantom Films / スペイン語(日本語・英語字幕)

19:00 ………………………………………………

坂網猟−人と自然の付き合い方を考える SAKAAMI, Traditional Wild Duck Hunting: Thinking About the Relationship Between People and Nature

石川県加賀市の片野鴨池で300年以上にわたり伝承される坂網猟は、空を自由に飛ぶ野生のカモを捕らえる。伝統を継承する猟師たちの姿と技、自然環境との繋がりを紐解く。

日本 / 42 min / 2018 /プロデューサー : 鈴木 正義  /  監督 : 今井 友樹 / 製作 : 加賀市文化財総合活用事業実行委員会、株式会社工房ギャレット / 日本語

19:55 ………………………………………………

けもの道 京都いのちの森 The Hunter of Kyoto

京都の市街地と山の境界線で暮らす猟師・千松信也さん。広大な山に直径12センチの罠を仕掛け、シカやイノシシを狙う。人間と獣の命のやりとりを臨場感ある映像で届ける。

日本 / 45 min / 2018 /プロデューサー : 伊藤 雄介/  監督 : 川原 愛子 / 製作 : 日本放送協会京都放送局 / 日本語

20:40 ………………………………………………

トークセッション「猟の世界に踏み入れる 今なぜ狩猟なのか?」

狩猟は、現代の都市生活にはあまり馴染みがないもので、言葉は知っていても、獣害などについて取り上げられる記事で見かけるというのがほとんどかと思います。実際にその文化や背景はもちろん伝統的狩猟などは良く知られてはいません。気候変動の問題、都市開発や人工造林など、長年の歴史の中で人と様々な生きものが共存してきた暮らしが激変してきた里山でいまもなお残る猟の世界とはどんなものなのか?実際にその世界に飛び込んだみなさんにお話をうかがいながら、現代社会と狩猟について考えていきたいと思います。

【出演】今井 友樹(『坂網猟−人と自然の付き合い方を考える』監督)、川原愛子(『けもの道 京都いのちの森』監督)、千松信也(猟師)、竹山史朗(モンベル広報部本部長)

21:20 終了予定

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2月23日(土)【開場 10 : 45 】11:00 -18:35

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11:00 ………………………………………………

願いと揺らぎ Tremorings of Hope

東日本大震災の津波により被災した宮城県南三陸町の小さな漁村「波伝谷(はでんや)」。コミュニティが分断され、人間関係にひずみが生じながらも、人は何故全て受け止めて再びともに生きようとするのか。2005年から続く12年の記録を凝縮した被災地の生きた証。

日本 Japan / 147 min / 2017 / プロデューサー : 佐藤 裕美 /  監督 : 我妻 和樹 / 製作 Production : ピーストゥリー・プロダクツ / 日本語(英語字幕)

トークセッション「東北を語る−記録を続けて伝えたいこと」

我妻和樹(『願いと揺らぎ』監督)、山田徹(『新地町の漁師たち』監督)、

15:00 ………………………………………………

ナマズとボール(仮題) Catfish of Balls

おなかのすいたナマズが川に漂っていたバスケットボールをエサと間違えた。ブラジルから届いたポップなアニメーション。

ブラジル / 5 min / 2017 /プロデューサー & 監督  : Luiz BOTOSSO and Thiago VEIGA / 製作 : Foton Projects and Design / 言語なし

15:05 ………………………………………………

オン・ザ・カバー(仮題) On the Cover

野生生物写真家が森へ入っていくと、動物たちが彼のカメラの前に飛び出してきた。アイロニーに満ちたアニメーション。

イラン Iran / 5 min / 2018 /プロデューサー & 監督 : Yegane MOGHADDAM / 製作 : Independent Film / 言語なし

15:10 ………………………………………………

世界で最も汚染された川(仮題) Indonesia, The World's Most Polluted River

世界で最も汚染された川と呼ばれるインドネシアのチタルム川。汚染源の主なひとつは大規模な繊維工場群である。

世界のファストファッションでも使われる色鮮やかな繊維がここで作られている。

フランス France / 55 min / 2018 /プロデューサー : Luc HERMANN and Paul MOREIRA /  監督 : Martin BOUDOT / 製作 : Premieres Lignes Television / 配給 : Java Films / 英語・フランス語・インドネシア語(日本語・英語字幕)

16:20 ………………………………………………

黄金の魚 アフリカの魚(仮題) Golden Fish, African Fish

セネガル南部にあるカザマンスは、漁師、魚加工業者、出稼ぎ労働者が集まる西アフリカ最後の難民地区のひとつ。ここで獲れ、加工された魚によって多くのアフリカ諸国の食は支えられている。

セネガル / 60 min / 2018 /プロデューサー : Thomas GRAND /  監督 : Thomas GRAND, Moussa DIOP / 製作 : ZideoProd / フランス語・ウォルフ語(日本語・英語字幕)

【上映後トーク】

トマ・グラン(『黄金の魚 アフリカの魚』監督)、ムサ・ジョップ(『黄金の魚 アフリカの魚』監督)

17:35 ………………………………………………

トークセッション「「2050年」のアフリカを語る」

今年8月に横浜で第7回アフリカ開発会議(TICAD)が開催されます。現在、日本からも多くの企業がアフリカでの活躍を広げ、様々な分野でアフリカ各国とのパートナーシップも広がっています。知っているようで知らないアフリカ。世界最先端と昔ながらの暮らしもどちらもある世界。アフリカに深く関わるみなさんに30年後の未来を想像しながらアフリカを語っていただきます。

【出演】

小松原茂樹(国連開発計画(UNDP)アフリカ局 TICAD プログラムアドバイザー)、紀谷昌彦(外務省中東アフリカ局アフリカ部国際協力局参事官アフリカ開発会議(TICAD)担当大使)、若林基治(独立行政法人国際協力機構アフリカ部次長)、清水貴夫(京都精華大学アフリカ・アジア現代文化研究センター設立準備室研究コーディネーター・総合地球環境学研究所・文化人類学者)

【進行】

合田真(日本植物燃料代表取締役)      

18:35終了予定

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2月24日(日)【開場 10 : 45 】11:00 - 最長16:30

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11:00  ……………………………………………

特別プログラム Special Program

「在来馬等の里山での育成を考える はたらく馬と生きる人たち−現代社会で馬と人がつくる暮らし・仕事」

かつて、どの町や村にも馬は人とともに暮らしていました。今やそんな姿はほとんど見ることができません。日本に暮らす馬の頭数は激減し、特に在来馬は絶滅の危機にあります。一方で、近年、馬で山から木を運び出す馬搬や田畑を耕す馬耕が再び注目を集めています。在来馬や農用馬等とともに働き暮らす生活ってどんなものなのか?どんなことができるのか?馬搬振興会の取り組みの紹介とともに、里山での馬活用についてみなさんと考えていきます。

【出演】

岩間敬(馬搬振興会代表理事)、中川剛(木曽馬保存会事務局)、塚田直子(馬搬・馬耕研修生)

【進行】

尾立愛子(グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員会事務局長)

13:00 ………………………………………………

表彰式

【審査委員】

鵜飼哲(一橋大学大学院言語社会研究科特任教授)、岡田秀則(国立映画アーカイブ主任研究員)、安川香澄(国立研究開発法人産業技術総合研究所 再生可能エネルギー研究センター副センター長)

【委員長あいさつ】

佐藤忠男(グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員長 / 映画評論家)

14:00…………………………………………………

グリーンイメージ大賞作品上映

最長16:30までに終了予定

 

日比谷図書文化館コンベンションホール

(東京都千代田区日比谷公園1-4 地下1階)

【東京メトロ】

丸ノ内線・日比谷線「霞ヶ関駅」B2出口より徒歩約3分

千代田線「霞ヶ関駅」C4出口より徒歩約3分

【都営地下鉄】三田線「内幸町駅」A7出口より徒歩約3分

【JR】「新橋駅」日比谷口より徒歩約10分

 

Peatixにて申込受付中 https://giff6.peatix.com/

【協力費】3日間通し券3,000円 各日1日券(一般)1,500円 各日1日券(学生)1,000円、中学生以下無料 ※全席自由席(予約不可)



(矢澤利弘)