
ロベルト・アンドー監督の『盗まれたカラヴァッジョ(仮題)』は、実在の事件を元に描くサスペンス。
映画プロデューサーの秘書ヴァレリアは人気脚本家アレッサンドロのゴーストライターを務めている。ある日、彼女は謎めいた男から1969年から未解決となっているカラヴァッジョの名画盗難事件のことを聞く。興味を引かれた彼女は事件をもとにシナリオを書き、それがアレッサンドロの次回作として採用される。しかし、それが原因で彼女たちは事件に巻き込まれていく。
主人公が脚本家だけに、様々な映画からのセリフの引用がある。これらは「映画に対するオマージュでもある」とアンドー監督。

ロベルト・アンドー監督
(2018年4月26日、有楽町朝日ホール)(矢澤利弘)