マリオ・マルトーネ監督の『カプリ島のレボリューション』は、第1次世界大戦開戦前のカプリ島を舞台に、ヤギを飼って暮らす20歳のルチアが島民との交流を通じて新しい生き方に目覚めていくさまを描く。
カプリ島は伝統的で、女性軽視の風習が残っている。一方で、自由と進歩を望む人々を島の外から呼び寄せる場所でもある。読み書きができないルチアは、自由に生きる画家のセイブらと出会い、自我を確立させていく。
本作は、2018年のヴェネチア国際映画祭コンペティション部門にも出品された。
(2018年4月26日、有楽町朝日ホール)(矢澤利弘)