エマヌエーレ・スカリンジ監督のデビュー作『アルマジロの予言』は、イタリアで人気の漫画家ゼロカルカーレの作品を原作に、今の若者が生きる日常をアイロニーとユーモアで包んだ。

ゼロは、ローマ郊外在住の27歳。イラストレーターだが定期的な収入はなく、アルバイトで生活をしのいでいた。何も変わりない日々を過ごしていたが、幼い頃に好きだったが告白できなかったカミーユの訃報を聞き、それをきっかけに自身の人生を見つめ直す。ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門に出品された。