アメリカ・テキサス州で開催されているホラーとファンタジー映画を中心とする全米最大規模の映画祭、ファンタスティック・フェストで26日(日本時間27日)、『電人ザボーガー』の監督である井口昇がファンタスティック部門で監督賞を受賞した。同映画祭では、長編にはホラー ...
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東京国際映画祭、審査委員にファン・ビンビン、小林政広ら5人が決定
審査委員長のエドワード・R・プレスマン第24回東京国際映画祭のコンペティション審査委員5人が決定した。9月21日に開かれた同映画祭の記者会見では審査委員長の映画プロデューサー、エドワード・R・プレスマン以外の4人は未定となっていた。 このほ ...
アーシア・アルジェントが父、ダリオの『ドラキュラ3D』に出演
アーシア・アルジェント女優アーシア・アルジェントが、父ダリオ・アルジェントの新作ホラー『ドラキュラ3D』に出演することが分かった。5月11日から開催されるカンヌ映画祭のマーケットで発表されるもようだ。film.itが3日に伝えた。アーシアの役名は現時点では明らかになっ ...
『小さな池-1950年・ノグンリ虐殺事件-』、彼らを襲った悲劇はいつの時代でも起こりうる
c キノアイジャパン 彼らを襲った悲劇はいつの時代でも、どの場所でも起こりうる。のどかな暮らしに満ちあふれた村に、緊急退避命令が下されたとしたらどうなるだろうか。平穏な日常が突然、外部から脅かされれば、身を守る術のない人々はいつの時代だって右往左往するしかな ...
『デビルクエスト』、ニコラス・ケイジとドミニク・セナ監督、『60セカンズ』のタッグによるアクション・アドベンチャーが7月30日公開
(c)2010 SEASON OF THE WITCH DISTRIBUTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED.伝染病が世にはびこる14世紀。十字軍の騎士ベイメンとフェルソンは、キリストの名のもとに激しい戦闘を繰り返していた。遠征と殺戮の日々に疑問を抱いたベイメンはフェルソンと旅に出る。食料を求めて立 ...
『共喰山』、オージーホラー恐るべし、正体不明で説明のつかないものほど怖いものはない
(c) 2010 Prima Films Pty Ltd. 白い肌に吸い付いて血を吸うヒル、得体の知れない無数の小さな虫、ジメジメした薄暗い洞窟。ホラー映画の常連ともいえる描写が次々と現れる。身の毛もよだつような設定がジグソーパズルのように組み合わされていく。そしてパズルが完成した ...
『チーズとジャム』のジュリッチ監督、「人を区別する基準は存在しない」
(『チーズとジャム』のブランコ・ジュリッチ監督(右)と女優のターニャ・リビッチ(左)2008年5月16日、東京国立近代美術館フィルムセンター、撮影:矢澤利弘)スロベニア映画『チーズとジャム』は、ボスニア出身の夫とスロベニア出身の妻という生まれ育った環境の異なるカ ...
『デザートフラワー』、サクセスストーリーをまぶしているが、女性性器切除問題を提起するための映画
ソマリアの遊牧民出身の少女が世界的なトップモデルへ上り詰めるというサクセスストーリー。そういう先入観をもって観ると、見事に裏切られる。シェリー・ホーマン監督の『デザート・フラワー』は、一部の開発途上国で、今なお行われている女性性器切除(FGM)という社会的慣 ...
『TSUNAMI-ツナミ-』、津波の迫力はものすごいが、背後の人間ドラマは中途半端
津波の迫力はものすごい。だが、その背後にある人間ドラマは中途半端な感じが否めない。ユン・ジェギュン監督の『TSUNAMI-ツナミ-』は、海岸町に住む人々の人間ドラマをからめたディザスタームービーである。恋人同士、訳ありの夫婦と子供、家族。映画の前半は人々のドラマを ...
『超強台風』、市長が頑張る国策映画
猛威をふるう巨大な台風に対して市長が熱く挑む。フォン・シャオニン監督の『超強台風』はディザスター映画の形を借りた中国の国威高揚映画である。人民が危機一髪の危機に陥ったとき、市民を助けてくれるのは人民のリーダーである市長であり、人民解放軍なのだ。台風の到来 ...
『チャウ』、イノシシ版の『ジョーズ』プラス『ジュラシックパーク』
巨大な殺人イノシシが山で人を襲う。シン・ジョンオン監督の『チャウ』は、動物パニック映画の快作だ。山奥の事件など起きそうもない村に赴任してきた警官。彼が事件に巻き込まれる。村の若い娘が何かに喰い殺される。付近を立ち入り禁止にしようとする警察は、財政的理由か ...
『東京島』、とらえどころのない無人島映画。
無人島映画だからといって、決してサバイバルものではなく、ラブロマンスものでもない。篠崎誠監督の『東京島』は中年女1人と23人の若い男が無人島で暮らすさまを描いた作品である。原作は桐野夏生の小説。女一人という設定であれば、女は女性という性を武器に生き延びるか ...
『ちょんまげぷりん』、痛快だけどハートウォーミング
痛快だけどハートウォーミング。中村義洋脚本・監督の『ちょんまげぷりん』は、現代にタイムスリップしてきた江戸時代の侍とシングルマザー親子のふれあいを描いた快作だ。『ちょんまげぷりん』というタイトルの語感だけで、ゆるい作品だという先入観を持ってしまうと損をす ...
『透析』、重厚だが、とらえどころのない作品
重厚なドラマなのだが、なぜかとらえどころのない作品だ。リウ・ジエ監督の『透析』は、死刑判決を巡る3人の男を描く。死刑判決を出した裁判長、死刑判決を受けた自動車の窃盗犯、死刑囚に臓器提供を持ちかけた腎臓を患う裕福な男。3人のそれぞれの思惑が巧みに交差する。 ...
『鉄屑と海と子どもたち』、ドキュメンタリーかと錯覚するような緊迫感のあるフィリピン映画
海に飛び込む子どもたち。ラルストン・G・ホベル監督の『鉄屑と海と子どもたち』は、フィルピン、マニラ湾岸のスラム街、バセコで海に潜って鉄屑を拾っている子どもたちの物語だ。映画に出てくる15人の子どものダイバーは、現実に鉄屑を拾ってお金を稼いでいるのだという。 ...
『トイ・ストーリー3』、幼年期はいつか終わるだろう。でも宝物はいつまでも宝物なのだ。
成長、友情、戦い、団結、危機一髪、別れ。リー・アンクリッチ監督の『トイ・ストーリー3』は、ドラマにおけるあらゆる要素を詰め込んだ作品となった。緻密なストーリーの完成度は見事だ。主人公はおもちゃたち。彼らで遊んでくれていたアンディも大学へ入学する歳になった ...
『テヘラン』、イラン人の生活は「生きる」ではなく、「生き延びる」こと
赤ちゃんの人身売買、強盗、麻薬の運び屋。ナデール・T・ ホマユン監督の『テヘラン』は、物乞いをする男を通じて、テヘランの町そのものを描く。かつてのイラン映画は小さな村を舞台にしたものが多かった。それはそのほうが撮影しやすかったからだ。だが、近年はイラン人の ...
『月に囚われた男』、月で暮らすことを強いられた人間は何に希望を見出すのだろうか。
孤島へ流れ着いた漂流者のように、月で暮らすことを強いられた人間は何に希望を見出すのだろうか。ダンカン・ジョーンズ監督の『月に囚われた男』は月面での3年間の任務を終えようとしている男が主役だ。だが、それにはいくつかのトリックが仕掛けられている。全編を通じて ...
『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』、スタイリッシュな復讐劇
復讐の意味。ジョニー・トー監督の『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』は記憶が失われていく男の復讐劇だ。そんな男が復讐をする意味があるのか。演出はクールだが、殺し屋たちの動きは間抜けでもある。銃撃戦も面白いが、リアリティはない。スタイリッシュではあるのだが、全 ...
『タイタンの戦い』、神と人間の戦いという壮大なファンタジーアクション。このリメイクは悪くない
レイ・ハリーハウゼンによるオリジナルの特撮映画が神格化してしまっているため、オリジナルと今回のリメイク作品は前作を知っているものにとっては、先入観と刷り込みの入った微妙な戦いとなる。だが、結果として、ルイ・レテリエ監督の『タイタンの戦い』は、前作を知るも ...