映画マガジンオンライン

映画マガジンオンライン 映像コンテンツの最新ニュースとレビュー

カテゴリ:ま行

顔中がピアスの女、鮮烈な性的暴力描写、近親相姦、連続殺人。どう考えても下品な映画になりそうなエピソードばかりだ。だが、ニールズ・アルデン・オプレヴ監督の『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』は、格調高くドラマが進行する。名誉毀損で実刑判決を受けた雑誌記者 ...

裁判を主軸にして、沖縄返還を巡る密約にまつわる外務省機密漏洩事件、いわゆる西山記者事件を描く。千野皓司監督の『密約』は1978年に制作されたテレビ用の作品だが、88年に劇場公開されている。さらに2010年になってリバイバル公開されたが、そのテーマは古びるどころか今 ...

ロードムービー? クールで独身主義者の割り切った男が真実の愛を得るまでの物語? それとも?ジェイソン・ライトマン監督の『マイレージ、マイライフ』は既存のカテゴリーに分類するのがなかなかできない作品である。多忙なリストラ宣告人の主人公は米国中を移動しまくる ...

発狂した町を舞台に魔法少女たちが戦う。どこかで見たような要素をめいっぱい詰め込んだスピーディーな展開。萌え系のキャラクターも悪くない。『魔法少女リリカルなのは』は、主人公の「なのは」に対する敵役のフェイト・テスタロッサのキャラクターを十分に説明しているこ ...

ナンニ・モレッティ監督のもとで長らく助監督を務めてきたアンドレア・モライヨーリの長編監督初作品『湖のほとりで』は殺人事件の犯人探しの形式を取っている。ノルウェーの女流作家のミステリー小説を映画化した。モライヨーリ監督によれば、たまたま書店に行ったときに本 ...

物語の主人公はマイノリティであることが必要だ。 『ミルコのひかり』は二重の意味でのマイノリティを描いている。銃の暴発で視力を失い、盲学校への転校を余儀なくされた少年ミルコ。彼は盲人というマイノリティに属する。 そして盲学校の規律を乱してでも自分の思う通りに ...

『マチルダ』のストーリーを3幕構成で書いてみると次のようになるだろう。序:悪徳中古自動車セールスマン一家に天才肌の女の子マチルダが生まれる。マチルダは読書が好きで、どんどんと知識を吸収するが、家族はそれを受け入れず、学校にも行かせてもらえなかった。だが、 ...

パスカル・ロジェ監督の『マーターズ』は先ごろのフランス映画祭でも話題になったフランスのホラーである。近年のフレンチホラーは注目に値する。この作品は痛々しい鮮烈な残酷描写が注目されているが、実はこの映画の魅力は次々と展開していくストーリーにある。突然、銃を ...

↑このページのトップヘ